工場地帯の夜景が美しいということをご存知だろうか。ここでは、全国数ある工場夜景スポットの中でも一、二を争う素晴らしい眺めを楽しめる四日市工場夜景を紹介する。

ポートビルからの絶景! 日本とは思えない

陸・海・空から工場夜景を楽しめる

眼前に広がる一面の工場夜景。近未来的でありながらどこかノスタルジックな雰囲気もある、まるでCGのような幻想的な眺め―。四日市工場夜景スポット一番のおすすめは、四日市港ポートビルの14階展望室「うみてらす14」だ。このビルは"工場萌え"の人たちのために建てられたのではないかと思うほど、工場を見るための絶好のロケーションに位置している。ただしこのビルから夜景を眺められるのは土曜日だけ。土曜日のみ21時まで営業しているからだ。しかしこれほどの工場夜景を眺められる場所はなかなかないので、ぜひ土曜日に四日市に足を運びたい。夜景だけでなく昼間の景色も見ごたえがあるので、昼夜2回くるといい。

四日市港に立つポートビル。展望室の開館時間は9時30分~17時まで(土曜のみ21時)

ポートビルから眺める昼間の工場地帯

この船で工場夜景クルーズに繰り出す

四日市の工場は空からだけでなく海からも楽しむことができる。4月から11月にかけて毎週金曜日に工場夜景クルーズが運航されており、船から工場夜景を眺めることができる。潮風に吹かれながら夜の海に繰り出し、ロマンティックな夜景を見るのはデートコースとしてもいいだろう。工場地帯で勤務していた方がガイドを務めてくれる。クルーズは人気があり、すぐに予約一杯になってしまうこともある。四日市観光協会オフィシャルサイト内ページから早めに申し込みしておきたい。

大正橋付近からの景色

無機質的なコンビナートがかっこいい

空・海から工場を堪能したら最後は陸から眺めて締めるのがいいだろう。地上で工場を間近に見ることができるとっておきのスポットは2つ。1つは国道23号線沿いにある大正橋から川沿いの入った道。川の対岸に大協町のコンビナートが目の前に見れる。もう1つは石原地区にある工場。こちらは工場の稼働音が聞こえてくるほどすぐそばまで近づける。

石原地区の工場

入り組んだパイプの造形美がすごい

こんな風にいろんな角度・スポットから工場を堪能できる場所はあまりない。ちょっと変わった観光やデートコースに四日市の工場夜景ツアーを組んでみてはいかがだろうか。

著者紹介

かさこ

年間8万枚の撮影、60万字の執筆をするカメライター(カメラマン&ライター)。日本および世界各地を旅して様々なテーマで取材をしている。写真集は『工場地帯・コンビナート』(グラフィック社)など11冊、ノンフィクションは『検証・新ボランティア元年』など6冊(2012年2月現在)。オフィシャルサイト「かさこワールド」では2000年よりブログを毎日更新。