米Intelは4月18日 (現地時間)、2012年第1四半期 (2012年1月-3月)決算を発表した。PCクライアントグループ、データセンターグループともに売上高が前年同期を下回り、全体の純利益は13%減だった。しかしながら、ハードディスクドライブ(HDD)の供給不足が改善に向かっており、今後については第3世代Coreプロセッサ (Ivy Bridge)やスマートフォン向けチップが「2012年以降の成長の大きな基盤になる」とアピールした。
3月期の売上高は同社の予測をわずかに上回る129億ドルで、前期比7%減、前年同期と比べると0.5%増。グループ別では、コンシューマ向けPCプロセッサを扱うPCクライアントグループが売上高85億ドルで、前年同期比2%減。サーバー用プロセッサを扱うデータセンターグループは25億ドルで同0.4%減。Atomを除くプロセッサとチップセットのASP (平均販売価格)は前期から横ばいだった。その他のIntelアーキテクチャグループは11億ドルで前年同期比6%減。ソフトウエア&サービス・グループは5億7100万ドルで同138%増。McAfeeの売上げが4億8100万ドルだった。
純利益は27億ドルで前年同期比13%減、EPS (1株当たり利益)は0.53ドルで同5%減。粗利益率は64%だった。
2012年第2四半期(2012年4月-6月)については、売上高136億ドル(±5億ドル)、粗利益率を62%(±2%)と予測している。HDD出荷の回復とともにPCサプライチェーンが在庫を増やし始めており、季節的に売上げが減少する期間だが、今年は伸びを予想している。
IntelはIvy Bridgeの量産出荷を開始しており、間もなく搭載製品が登場する見通しだ。決算カンファレンスコールでIntel CEOのPaul Otellini氏は「Ivy Bridgeの立ち上がりは過去最速であり、第2四半期だけでもマイクロプロセッサ全体の1/4になる。秋にはマイクロプロセッサ出荷の過半数に達するだろう」と述べた。同氏はまた、Intelプロセッサを搭載したAndroidスマートフォンが今週中に登場することをカンファレンスコールで明らかにした。