米Toshiba AmericaのDigital Products Division (DPD)は10日(現地時間)、Androidタブレット「Excite」シリーズに新モデル3機種を追加した。ラインアップは13.3インチ、10.1インチ、7.7インチの液晶を搭載した3製品で、どのモデルもNVIDIAのTegra 3プロセッサとAndroid 4.0 "Ice Cream Sandwich"を搭載する。搭載ストレージに応じて個々にバリエーションが用意され、今年5-6月にかけて出荷が開始される。
東芝は北米で「Excite」と「Thrive」の2種類のブランドでAndroidタブレット製品を展開しているが、後者のThriveが高機能モデルを主眼としているのに対し、前者のExciteは薄型軽量の可搬性を重視したモデルとなっている。現行ではExcite 10LEという名称で10インチ液晶パネルを採用したモデルの製品展開が行われているが、これに対して一気にバリエーションを拡大した形となる。米Toshiba America Information Systemsの製品開発担当バイスプレジデントのCarl Pinto氏は「1つのサイズがすべてにフィットするわけではなく、われわれはユーザーがどこでどのようにタブレットを利用するのかを慎重に考え、それら各種のニーズに合致するフォームファクタをデザインした」と製品コンセプトについて説明している。昨今、同分野の最大ヒット商品であるAppleのiPadが10インチ(9.7インチ)、Amazon.comのKindle Fireが7インチの製品バリエーションしか持たないことを受けての発言だとみられる。
スペック的な特徴としては、前述のように薄型軽量筐体にクァッドコアプロセッサのTegra 3と1GB RAMを搭載し、OSにはAndroid 4.0 ICSを搭載したことが挙げられる。筐体のベースはアルミニウムで、ディスプレイ表面保護にはゴリラガラスを採用、500万画素の背面カメラに200万画素の前面カメラ、ステレオスピーカー、Wi-Fi + Bluetoothのネットワーク接続に対応する。
Excite 13
今回発表された中では最大の13インチ液晶パネルを採用したモデル。1600×900の解像度に10点認識のタッチスクリーンを搭載する。厚みは0.4インチ(約10ミリ)で、重量は2.2ポンド(約998グラム)。バッテリによる駆動時間は13時間で、待機時間は7日間。
Micro USBにMicro HDMIの2種類のポートを搭載し、フルサイズのSDカードスロットを備える。製品バリエーションは32GBと64GBモデルの2つで、価格はそれぞれ649.99米ドルと749.99米ドル。2012年6月からの販売開始を見込む。
Excite 10
1280×800の解像度と10点認識に対応した10.1インチのタッチスクリーン液晶を搭載する。厚みは0.35インチ(約8.89ミリ)で、重量は1.32ポンド(約599グラム)。バッテリによる駆動時間は10時間で、待機時間は7日間。
Excite 13同様にMicro USBにMicro HDMIの2種類のポートを搭載し、フルサイズのSDカードスロットを備える。製品バリエーションは16GB、32GB、64GBの3種類が用意され、価格はそれぞれ449.99米ドル、529.99米ドル、649.99米ドル。他のモデルよりも若干早い2012年5月の販売開始を見込む。
Excite 7.7
7.7インチのタッチスクリーンを備える今回の最軽量モデルだが、同製品のみAMOLEDの有機ELディスプレイとなっている。厚みは0.3インチ(約7.62ミリ)、重量は13.4オンス(約380グラム)。
同モデルのみインターフェイスが異なり、Micro USBポートならびにMicro SDスロットの構成になっている。製品バリエーションは16GBと32GBで、価格はそれぞれ499.99米ドルと579.99米ドル。2012年6月の販売開始を見込んでいる。
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