ランドセル素材などに使用される人工皮革<クラリーノ>を製造・販売するクラレは、この春小学校に入学する子どもとその親にアンケートを行い、「将来就きたい職業」「就かせたい職業」を調査した。
また今回は初めて、この春小学校を卒業する6年生にも同様のアンケートを行った。1位は新1年生と同じ結果と なったが、2位以降は、少し大人に近づいた子どもたちの意識が表れている。
男の子は「スポーツ選手」が14年連続1位
「スポーツ選手」は、当調査が始まった 1999年から 14年連続で1位。2位「警察官」、3位「運転手・運転士」も、この 10年間ベスト5に定着している人気職となっている。 「TV・アニメキャラクター」は過去最高の4位。「宇宙飛行士」も、今年は過去最高の12位に。
6年生の回答を見ると、1位はやはり「スポーツ選手」だが、 小学校で学ぶ楽しさに目覚めたのか、「学者・大学教授・ 科学者」が2位に、「IT関係」が3 位になっている。
6年生・男の子「将来就きたい職業」ベスト10 |
女の子の3人に1人は「パティシエ」が夢
1999年から14年連続で「パン・ケーキ屋・お菓子屋」(32.2)が1位。2位は「芸能人・タレント・歌手」。その回答者のうち、モデル、アイドルに続いて3番目に多かったのが「AKB48」。他に具体的なタレント名は挙がらず、絶対的な人気がうかがえる。「ペットショップ・トリマー」と「アイスクリーム屋」はそれぞれ過去最高の6位と8位に。
6年生も1位は「パン・ケーキ屋・お菓子屋」。小1では10位の「教員」が、6年生では2位に。 小1では「ペットショップ・トリマー」が人気だが、同じ動物を扱う仕事でも6年生になると「獣医師」(5位)が上位に。
6年生・女の子「将来就きたい職業」ベスト10 |
男子の親の不動のベスト3、「公務員」「スポーツ選手」「医師」
上位3つの顔ぶれは21年連続で同じで、順位もほぼ固定。4位「会社員」も毎年4位か5位に定着。「スポーツ選手」の内訳は、子どもと同じく「野球」が減少し、「サッカー」が増加。かつては上位の常連だった「パイロット」と「教員」が、今年初めて10位圏外に。
小6男子の親でも、1位は「公務員」。 2位「学者・大学教授・科学者」、3位「エンジニア」、5位「医師」など、しっかりと勉強し、専門性を活かした職業について欲しいという親心がうかがえる。 3位の「社会貢献関係」は、何か社会に貢献できるような仕事に就かせたいと願う親も少なくないようだ。
6年生・男の子の親「将来就かせたい職業」ベスト10 |
女子の親は医療・病院関係に注目
「看護師」は1998年から連続1位。以前から上位の「医師」、「薬剤師」に加え、今年は「医療関係」も7位に入り、医療・病院まわりの職業にますます注目が集まっている。10年前、5年前には10位内になかった「パン・ケーキ屋・お菓子屋」が5位。女の子の就きたい職業としては不動の1位だが、大人の目にも魅力的な仕事に映るようになってきたようだ。
小6女子の親の上位の2つ「看護師」「公務員」は小1の親と同様。「看護師」「医師」「薬剤師」「医療関係」が10位内に入っており、小1の親と同様に病院・医療関係の仕事への注目度は高い。 小1の親では8位の「教員」が、小6では3位。回答者の割合(4.1→7.7)も増えている。
6年生・女の子の親「将来就かせたい職業」ベスト10 |
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