2003年にアキレス株式会社から発売された、ジュニア用スポーツシューズブランド『瞬足(しゅんそく)』。今や年間600万足を超す、販売実績を誇る定番のヒット商品だ。現在の児童数(幼稚園児・保育園児・小学生)が約1,000万人だから、およそ半数が使用していることになる。
その『瞬足』シリーズに大人向け『大人の瞬足「絆」シリーズ』が登場。アキレスが「子どものころに『瞬足』があれば……」という多くの声に応えた開発したもので、春の運動会シーズンに向けてのお父さん・お母さんのための運動会限定モデルだ。
父母が運動会で使える『大人の瞬足「絆」シリーズ』が新登場
ジュニア用スポーツシューズ『瞬足』は、アキレスが小学校のトラックが「左回り」であることから、左右非対称のソール部(靴底)を採用したのが最大の特長。「右足のインサイド」「左足のアウトサイド」にそれぞれスパイク状のグリップを装着し、左回りのトラックのコーナーを走りやすくしているという。
これが子どもたちの間に口コミで広まり、短期でジュニア用スポーツシューズ市場を席巻したお化け商品だ。この『瞬足』の最大の特長である左右非対称のソールはもちろん『大人の瞬足「絆」シリーズ』にも採用されており、さらに小学校の校庭・園庭など大人にとっては狭いグラウンドを考慮し、大人の体重やスピードに対応する機能を搭載したということだ。そこで、現物を取り寄せ、実際に着用し、履き心地・走り心地を体感してみた。
『大人の瞬足「絆」シリーズ』は、墨文字で「見てろ、親父の底力」と印刷された特製のカートンに入って、宅配便で届けられた。
子どもの前で、かっこいい親父の姿を見せたいという父親心をくすぐるコピーだ。ちなみに母親向けの特製カートンには「走るって、楽しいかも」と記されているとのこと。シューズのカラーはブラックをベースに鮮やかなイエローグリーンとのコンビネーション。
ほかに父親向けホワイトにシルバーを加えたタイプやレッドを貴重としたタイプなど全2タイプ5色、お母さん用は1タイプでレインボーとブラックの2色を用意。かかとには絆のロゴも入っている
『大人の瞬足』のソール(靴底)を見ると、なるほど左右非対称で、右足の内側、左側の外側に大きめの瞬足スパイクが数多く配置されている。
さらに大きめのスパイクを多数配し、グリップ性能は一般ジョギングシューズの15%もアップしたという(同社比)。また、ソール自体も薄めで、ヒール面の高さを押さえ、安定性を考えた低重心設計になっている。
『大人の瞬足』に足を通してみると、かかとの形に合わせた丸みのある3D(立体状)ラスト(木型)と3D(立体状)インソール(中敷き)により、かかとをしっかりとホールドしてくれている。
これなら、小学校のような狭いトラックでのコーナーや直線でも安定した走りができそうだ。さらに、装着された樹脂製のサイドスタビライザー(SJA6140,SJA6150に装着)によりアーチラインもフィットし、履き心地はとてもよい。
走り心地はどうか確かめるために近所の代々木オリンピックセンター内のジョギングコースを走ってみた。かかとはしっかりホールドされて、本当にかかとがブレない。左カーブも全力疾走でも踏ん張りが効き、確かにスムーズに走り抜けられる。しかもソールは薄いが足底に疲労感はない。
足が速い男子がモテるというのが小学校では定番だったが、足が速いお父さんも運動会でモテモテになれる……、そんな打算的な気持ちも浮かんでくるような走り心地だ。
今回はアンツーカーでの試走だったが、『大人の瞬足』なら左回りでコーナーでは砂でとても滑りやすい学校の校庭でも転ばず、全力疾走できるかもしれない。
そのほか『大人の瞬足』のインソールの表面には吸水性に優れた表面の素材と透湿性・通気性に優れた構造のDRYTEC(ドライテック)を採用することで、吸水・速乾性を確保し、足蒸れにも対応してくれている。
さすがに年間600万足も売り上げた『瞬足』の大人バージョンの『大人の瞬足』。保護者の間でも大ヒットするかも。なお、価格は5,145円(税込)。全国のシューズ専門店、有名ECサイト、アキレスショップ、アキレスWEBショップなどを通して販売される。
今年のお子さんの運動会は『大人の瞬足』のまさに左右非対称ソールの底力を借りて、お子さんに親父の底力を見せてみては……。