標準のヘッドホン/サウンド出力とは雲泥の差
OSのコントロールパネルや環境設定画面にて、サウンドの出力先にRAL-2496HA1を選択すれば、PC/MacからのあらゆるサウンドをRAL-2496HA1経由で再生できる。ただし、Windows Media Player 12のように、各ソフトウェア内の設定で個別にサウンド出力設定がある場合には、そちらの設定も必要なことがあるのでご注意を。逆に、iTunes(Windowsのみ)のように個別のサウンド出力設定がないソフトウェアでは、コンピュータからの警告音などもRAL-2496HA1経由で再生される。
Windows Media Player 12の設定。オプション画面の「デバイス」タブから「スピーカーのプロパティ」を開く。通常は「規定のオーディオデバイス」になっていればOKだが、「RAL-2496HA1」への変更が必要な場合もある |
設定が完了したら、さっそくRAL-2496HA1にヘッドホンやスピーカーを接続して、サウンドを試聴してみよう。普段、なにげなくPC/Macのヘッドホン端子やライン出力からのサウンドを聞いているユーザーも、クオリティの格段の違いがハッキリとわかるはず。
例えば、クラシックなどでは、それぞれの楽器の音像(位置)や輪郭がよりクリアになり、パートごとの分離感なども明確になる。さらに、PC/Macの標準サウンド出力で割と感じるノイズも劇的に軽減し、S/N比が著しく向上する。PC/Macのみのリスニング環境から手軽かつ効率的なグレードアップを考えているユーザーの、最初の1台としてもピッタリだ。
HDオーディオの音源を聴いて感動
さて、MP3やAACといった圧縮された音楽ファイルを試聴しても十分に音質の向上は体感できるのだが、RAL-2496HA1の真価をさらに堪能したいなら、非圧縮もしくはロスレスのサウンドフォーマット(Wav/Aiff/Apple Lossless/WMA Lossless/Flacなど)、いわゆるHDオーディオがオススメ。HDオーディオの音源を試聴してみたい場合には、e-onkyoなど音楽配信サイトから、24bit/96kHzといった高音質な楽曲をダウンロード購入してみると良いだろう。
今回は、e-onkyoから「2L Audiophile Reference Recordings」(24bit/96kHz版)をダウンロード購入して視聴。楽曲ファイルの再生はiTunesやWindows Media Playerなどでも可能だ |
非圧縮(.wav)の24bit/96kHzフォーマットであることが確認できる。HDオーディオ試聴には再生環境も大きく影響するため、ヘッドホンやスピーカーについてもグレードアップを検討する必要があるかも |
MP3やAACと比較して、HDオーディオは圧倒的に低域および高域が豊かだ。楽器やミュージシャンの空気感を感じられるような上品なサウンドは、HDオーディオならでは。興味があれば、ぜひともHDオーディオの世界にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
■主な仕様 | |
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名称 | USBヘッドホンアンプ |
型番 | RAL-2496HA1 |
入力端子 | USB(16bit/24bit、44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz対応) |
出力端子 | ヘッドホン出力(3.5mmステレオミニ)、ラインアウト(RCA) |
S/N比 | ヘッドホン出力 95dB、ラインアウト 100dB |
定格出力 | ヘッドホン出力 62.5mW×2ch(16Ω)、ラインアウト 2.0Vrms×2ch |
全高調波歪 | ヘッドホン出力 -60dB/25mW、ラインアウト -88dB |
ダイナミックレンジ | ヘッドホン出力 95dB、ラインアウト 100dB |
クロストーク特性 | ヘッドホン出力 80dB、ラインアウト 100dB |
ヘッドホン定格出力 | 62.5mW×2ch(16Ω) |
本体サイズ/重量 | 約W91×D66×H32mm/約195g |
対応OS | Windows XP/Vista/7、Mac OS X 10.1以降 |
価格 | 18,000円(税別) |