キヤノンは4月3日、レンズ交換式デジタルカメラ「EOS 60Da」を発表した。販売形態は受注販売のみとなっており、同社のオンラインショップや家電量販店の店頭での受注対応となる。発売は4月中旬で、オンラインショップでの直販価格は154,800円。なお、パッケージはボディのみとなっており、交換レンズは付属しない。
既存の「EOS 60D」をベースに、ローパスフィルターを改良した天体撮影専用モデル。具体的には、星雲などが放つ光の波長である"Hα輝線"の透過率を約3倍(EOS 60D比)に引き上げ、赤みの強い星雲を精細に捉えられるようにしている。
一般的な被写体を撮影すると実際より赤みの強い画像になったり、カラーバランスが適切に保たれなかったりという傾向があるため、天体撮影以外の用途には不向きであると同社では説明している。
その他の主な仕様はEOS 60Dと共通で、撮像素子が有効1,800万画素のAPS-Cサイズ(22.3×14.9mm)CMOSセンサー、シャッター速度が1/8,000~1/60秒(全自動モード)、1/8,000~30秒、バルブ(すべての撮影モード)、対応感度が常用感度でISO100~ISO6400のほか、ISO12800の拡張感度も利用可能。画像エンジンはDIGIC 4となっている。
レンズマウントはキヤノンEFマウント、ファインダーは視野率約96%・倍率約0.95倍、背面のモニターは約104万ドット・3型の液晶方式(ライブビュー撮影対応)。記録形式は静止画がRAW、JPEG(RAW+JPEG記録可能)、動画がMOV(映像:MPEG-4 AVC/H.264、音声:リニアPCM)で、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)となっている。
記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードが利用可能。電源はリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数(ファインダー撮影時)は常温(摂氏23度)で約1,100枚、摂氏0度で約1,000枚だ。
本体サイズは約W144.5×D78.6×H105.8mm、重量は約675g(本体のみ)となっている。