カシオ計算機は4日、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新製品として、耐衝撃、耐遠心重力、耐振動性能を備えたタフネス構造「TRIPLE G RESIST」と、スムーズな操作を実現した「Smart Access」を搭載したパイロット仕様の「GW-A1000」を発表した。7月31日より発売し、価格は樹脂バンドモデルが56,700円、メタルバンドモデルが71,400円。
今回の新モデルは、先だって開催された「BASELWORLD 2012」で海外モデルとして発表された「GW-A1000」の日本モデル。過酷な環境下でパイロットが瞬時に必要な情報を得られるよう、多彩な機能をスムーズに使えるようになっている。ソーラー駆動システムを搭載し、世界6局の標準電波も受信可能だ。
従来の耐衝撃性能に加え、耐遠心重力、耐振動の3つの性能を備えたタフネス構造「TRIPLE G RESIST」を採用。モジュールの外周や裏面をゲル状の素材で囲むことで、航空機の操縦時などに発生する激しい振動がモジュールに伝わるのを低減し、振動加速度20Gまでの耐振動性能(独自の試験方法)を実現したという。
さらに、コックピット内での使用を想定し、直感的な操作の「Smart Access」をG-SHOCKで初めて搭載。電子式リュ-ズスイッチによる操作性と、時針・分針・秒針をそれぞれ別のモーターで駆動させることで、ストレスのない運針を実現した。
りゅうずの操作によりワールドタイムの都市設定ができるほか、簡単なボタン操作でホームタイムとワールドタイムの入れ替えや、フライト時のパイロットに必須となるUTC(協定世界時)への切り替えが行える。そのほか、計測中のストップウオッチを一度のボタン操作でリセット/スタートできるフライバック機能や、温度計測機能なども搭載している。
パイロットが操作しやすいよう設計された大型のりゅうずは、ロック/解除を確実に行えるクイックロック機構を新たに採り入れ、衝撃にも耐えられるようベゼルで両端をガード。また、コックピットの計器をイメージした大型の文字板には、立体的なインデックスを採用。太めの針や時字部分に蓄光塗装を施すことで、視認性も高めている。