ビー・スタイルはこのほど、主婦層を対象に実施した「震災後のお金の意識」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、2月8日~20日の期間に、同社の派遣登録者および求人媒体「しゅふJOB」登録者を対象に行われ、188名(既婚女性171名、独身女性17名)から有効回答を得た。

震災後のお金の使い方で、どんな点に変化があったと思うかとの質問に対して、最も多かった回答は「食品は高くても安全なものを買うようになった」で58.2%。以下、「光熱費など固定費を節約するようになった」が55.1%、「贅沢を控えるようになった」と「被災地貢献できる商品を利用するようになった」が同ポイントの39.8%、「旅行などレジャー費を抑えるようになった」が22.4%と続いた。

:震災後のお金の使い方で、どんな点に変化があったと思いますか?

お金の使い方の変化に関するコメントの中には、「子供がいるので、水道水を飲み水や料理等に使用せず、ミネラルウォーターを購入するようになった」(東京都・34歳)、「節約意識も大事ですが、家族で過ごす時間には少し贅沢を楽しみたいと思いました」(東京都・45歳)、「安い家族旅行に頻繁にいくようになった」(千葉県・49歳)、などの意見がみられた。

また、震災後、家族のために収入や貯蓄などお金を増やそうとしたかと尋ねたところ、40.4%が「増やそうと考えた」と回答。一方、「特に考えなかった」は38.3%、「どちらとも言えない」は21.3%だった。

震災後、家族のために収入や貯蓄などお金を増やそうとしましたか?

どうやってお金を増やそうとしたかと質問に対しては、64.5%の「新しく仕事に就こうとした」と、61.8%の「生活必需品以外の支出を抑えるようにした」の2つの回答が多かった。続いて、「貯金をするようになった」が38.2%、「今の就労時間を増やそうとした」が14.5%、「投資を考えた」が9.2%との結果となった。

「震災の影響でお金を増やそう」とした人のうち、「新しく仕事に就こうとした」人の内訳をみてみると、「現在仕事をしている」人は40.8%、「現在は仕事をしていない」人は59.2%だった。

今回の調査結果から、震災直後は全体的に就業意欲の低下傾向がみられた(2011年4月の同社調査より)ものの、1年を経て新たな仕事に就きたいと思っている人が増えていることが判明。また、同調査では震災後、約94%の主婦層が家族との"絆"を感じていることが分かったことから、主婦層が新たに就業しようと思う動機のひとつに、「家族のため」との思いが含まれているのではないかと同社は推定している。

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