青木「あと、大聖堂で絵画などの収蔵品を撮ったのですが、これ、実際の見た目より良く撮れていると思いません?」
編集H「そういえば、コントラストも彩度も上がっていて、実物よりはるかに見やすいですね。」
青木「プレミアムオートPROの効果でしょうね。操作音を消してフラッシュをオフにすれば、美術館などで使うにも良さそう。」
編集H「この写真はHSナイトショットですか?」
青木「そう。ここは柱の影で照明が当たっていないんです。写真では彫刻がはっきり写っていますが、これ、肉眼ではまったく見えなかった。しかも手持ち撮影ですから驚きですよね。画質はそれなりですが、このモードを使う時点で"撮れていること優先"だから、問題にはならないでしょう。
ただ、ここまで真っ暗な場面で撮影することは実際ほとんどないので、どこで使うの? という疑問も正直ある。少しでも明るければ、プレミアムオートプロでもかなり撮れちゃいますしね。とはいえ、ここまで暗所撮影の限界値が高いという安心感にはなりますね。」
ベストショットモードも使いでがある
編集H「ほかに、何かベストショットモード(シーンモード)って使いました?」
青木「"スライドパノラマ"と“料理を撮る"モード。個人的にヴァイツェン(白濁したビール)を飲めたのが嬉しかったんですよ。マイルドでちょっと酸味があって、香りが良くて…。ベルギーのヒューガルデンに似てるの。」
編集H「いやぁ、あれは美味しかったですねぇ。しかも安い。ピッチャー(1.5リットル)が日本円で800円くらいとは。円高ユーロ安だったのはありますが、東京のちょっとオシャレなお店だと、グラスビールしか飲めない値段ですよね。」
青木「1メートルのヴルスト(ソーセージ)も美味しかったなぁ。グルグル巻きの。」
編集H「ホテルのモーニングも良かったですね。特にパンとチーズプレート。ナチュラルチーズの種類が多くて! ハムも(以下略…、延々食べ物談義)」
青木「というわけで料理を撮るモードはよく使ったんですが、美味しそうに見せるためにホワイトバランスを少し暖色に振るのかな。黄色っぽい照明の下ではホワイトバランスを調整してもいいかもしれない。」
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