日本ギガバイトは、7シリーズ・マザーボードの製品発表会を開催した。一部のモデルは既に写真レビューで紹介しているが、今回、フルラインナップが紹介された。

台湾GIGABYTEマーケティング部門副部長であるTim Handley氏によると、7シリーズ・マザーボードでは、「同じソケットのままチップセット、CPUが変わる。そのため段階的なアップグレードが可能だ。」とし、その点で、7シリーズ・マザーボードにアップグレードすることのメリットを正確にアピールしていく必要があると述べた。

台湾GIGABYTEのマーケティング部門副部長、Tim Handley氏

GIGABYTEの7シリーズ・マザーボード フルラインナップ

今回一覧で紹介されたのは、合計11モデル(ほかバリエーションモデルもある)。

ラインナップ写真

ゲーマー向けブランド「G1.Sniper」が2モデル(1モデルはマイクロATX)に、GA-Z77シリーズが6モデル(うち2モデルがマイクロATX)、GA-H77シリーズが2モデル(1モデルはマイクロATX)、そしてGA-B75M-D3Hというモデルがある。

G1.Sniperシリーズの新モデルは「G1.Sniper 3」と「G1.Sniper M3」。G1.Sniper 3は、LANチップにBigfoot E2201とIntel 82579V、オーディオチップにCreative Sound Blaster 3Dを採用する。PLX製のPCIeスイッチチップを搭載することで、最大4-wayのマルチGPUが利用可能だ。CPUフェーズも12と、豪華な作りとなっている。通常のATXより縦が長いXL-ATXサイズの製品となる。

XL-ATXモデルのG1.Sniper 3

CreativeのオーディオチップやBigfoot E2201 LANチップなどを搭載。シールドや専用コンデンサを搭載する

12フェーズの電源回路

電源ボタン等、従来までのG1.Sniperシリーズでは「ゲーマー向け」として一部で省略されていた機能も搭載される

mSATAスロットも搭載している

PLXチップを搭載することで最大4-wayマルチGPUが可能となる

G1.Sniper M3は、同シリーズ初のマイクロATXモデル。Killer NICは搭載しないが、LANチップにIntel 82579V、オーディオチップにCreative Sound Blaster 3Dを採用する。小さいながらも6フェーズ電源回路を搭載するほか、2-wayまでのマルチGPUもサポート。最新のUltra Durable 4品質も特徴だ。

マイクロATXのG1.Sniper M3。コンパクトながら2-wayまでのマルチGPUをサポートする

こちらもCreativeのオーディオチップとシールド、専用コンデンサを搭載

GA-Z77シリーズでは、ATXモデルが、「GA-Z77X-UD5H」(およびWi-Fi&BluetoothカードをバンドルしたGA-Z77X-UD5H WiFi)、「GA-Z77X-UD3H」(およびWi-Fi&BluetoothカードをバンドルしたGA-Z77X-UD3H WiFi)、「GA-Z77X-D3H」、「GA-Z77-D3H」。チップセット名の後ろに「X」が付くモデルは、CrossFireXやSLIなどマルチGPU機能に対応していることを指すと言う。フェーズ数はGA-Z77X-UD5Hが8、GA-Z77-D3Hが4、他が6となる。

GA-Z77X-UD5H、GA-Z77X-UD3H、GA-Z77X-D3H。GA-Z77X-UD5HとGA-Z77X-UD3Hには電源ボタン等のオンボードボタンが搭載される。GA-Z77X-UD5Hは8フェーズ電源回路を搭載。ヒートシンクもG1.Sniper 3ゆずりの大型のものを搭載する

マイクロATXモデルは「GA-Z77MX-D3H」および「GA-Z77M-D3H」。どちらも2-way CrossFireXをサポートするが、GA-Z77MX-D3Hは2-way SLIにも対応している。

GA-H77シリーズは、ATXモデルの「GA-H77-D3H」とマイクロATXモデルの「GA-H77M-D3H」。GA-B75M-D3Hは、同社によればSOHO向けの製品とのこと。マイクロATXサイズで、ビジネス向けのセキュリティ機能や業務の生産向上に向けた機能を搭載し、スモールオフィスや一部ホームPCへの採用を見込む。

GA-Z77のエントリーモデルおよびGA-B75M-D3H。これらは青基板。GA-Z77M-D3HとGA-B75M-D3HはマイクロATX。GA-B75M-D3HにはPCIスロットが2基搭載されている

GA-B75M-D3Hは、SOHOやホームPCなど、これまでのGIGABYTEラインナップには無かったジャンルに向けた製品とのこと

上位モデルの一部で無線LAN & Bluetooth 4.0カードがバンドルされるが、なぜこうしたカードをバンドルするのか、という問いへの答えとして、同氏は「デスクトップPCをパーソナル クラウドのハブマシンとして活用するニーズに応える」としている。

IEEE102.11n無線LANとBluetooth 4.0コンボカードを一部モデルにバンドル。最新の無線技術もサポートしていく姿勢

こうした無線カードをバンドルする目的は、デスクトップPCをパーソナルクラウドのハブとして活用してもらいたいため、とのこと