サッチャーのコスプレ+オスカーでメリル気分の中村玉緒

女優の中村玉緒が29日、都内で行われたメリル・ストリープ主演映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』のトークイベントに出席した。

鋼鉄の女・サッチャーにちなんで、ジャパニーズ・アイアン・レディとして偽オスカー像を持ち、サッチャーのコスプレ姿で登場した中村は「一生私が手にできないものでございます。グフフ」とオスカー像に満面の笑み。政治の動向に興味があるそうで、もし首相になったら? と聞かれると「パチンコばかりやっていたらなれませんよ」と苦笑いだった。

同作は、イギリス史上初の女性首相となり、その強い信念と強力なリーダシップから"鉄の女"と呼ばれたサッチャーを多角的視点から描いた偉人伝。第84回アカデミー賞では、サッチャーを演じたメリルが自身2度目となる主演女優賞を獲得した。中村は女優として、母親として妻として輝き続けていることから、ジャパニーズ・アイアン・レディとしてこの日のイベントに起用された。

劇中でサッチャーを演じたメリルについて中村は「過去に17回もノミネートされていて、(主演女優賞を)2回も取られている。これは本当に凄いこと」と尊敬の念。サッチャー同様、メリルの活躍の陰にも家族の支えがあったと話し、「主人(勝新太郎)がパンツ事件を起こしたでしょう? そのとき、振り返るとちゃんと私の後ろには子供たち2人がついていてくれたんです」と自身の経験を重ね合わせて共感していた。サッチャーが双子の子供を出産した際に、夫からパールのネックレスをプレゼントされたというエピソードにも感動した様子で「主人が外国に行ってペアの時計を買ってきてくれたことがあって、それが私の仕事に対する主人からのご褒美だったと思い出して、映画を観ながら泣きました」としみじみ。

勝さんが亡くなってから一度も夢には出てきていないそうだが、「もし夢に出てきたら、会話はしないで抱きつきたい。グフフ」とのろけ、この日のコスプレ姿も「主人に見せたかった。綺麗だよと言ってほしい」と一途な思いを明かした。映画はもちろんのこと、メリルの姿にも感銘をうけたという中村は「72才でもう遅いけれど、憧れる女優さんの格好ができて幸せ」とイベントを楽しんでいた。

映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は全国公開中。

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