この調査は、公正競争規約の新運用基準により、いわゆる「接待」(懇親のみを目的とした飲食等)を認めなくなることを受け、新基準実施の4月以降MRとの面会頻度についてたずねたもの。その結果、アンケートに答えた医師の77%以上が「特に変わらない」と回答。以前から公務員規定により制限されている国公立病院勤務医の場合は81.9%にものぼった。4月以降も接待の有無に左右されないと考えている医師が大半を占めていることがわかった。
「全般的に減る」とした医師からは、「勉強は自分でできる」「今やネットで事足りる、MRは不要」といったコメントが多く見られた。特に若手の医師からそのような意見が多く寄せられたという。一方、50代以上の医師会員からは「接待は本質的には不要だが、MRとの接触は新しい医療・医学知識の供給源として貴重」という意見も寄せられた。また、MRに期待することとして、「先生の専門領域の学術知識」をあげる医師が62.2%いることも明らかとなった。情報提供能力の高いMRが減ったという意見もあり、MRはプロらしく、正しい情報を提供することが期待されているようだ。
調査は2012年3月20日~2012年3月21日に、医師・医療従事者向け専門サイト「CareNet.com」医師会員3,000人を対象に実施。
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