東芝は27日、液晶テレビ「REGZA(レグザ) 55X3」の4倍画素QFHD映像入力アダプター「THD-MBA1」の詳細を明らかにした。
昨年12月に発売されたレグザ 55X3は、QFHDパネル(3.840×2,160ドット)を使用した液晶テレビ。レグザ 55X3のみで映像を観賞する場合は、内蔵チューナーや外部機器からの1,920×1,080ドットまでの映像を、超解像技術により最大4K相当にまでアップコンバートして表示するようになっている。
THD-MBA1は、レグザ 55X3に元々が4Kの解像度を持つ映像信号を入力するためのアダプターだ。55X3の発表時より、その存在はアナウンスされていたが、発売が3月頃という点以外は明らかにされていなかった。
入力端子は4系統のHDMIで、出力は1系統の専用端子。専用端子につないだケーブルを55X3の拡張端子に接続して4K映像を出力する。
入力可能な映像機器はPCや4K2Kカメラ、業務用放送機器となっている。16日にJVCケンウッドが発表した業務用の4Kカメラ「GY-HMQ10」で撮影した映像でも、そのままの解像度で表示することが可能だ。また、4系統のHDMI入力それぞれに映像機器を接続し、1台のレグザ 55X3でフルHD×4枚のマルチスクリーン表示を行うことも可能だ。ただし、THD-MBA1は著作権保護技術「HDCP」に対応していないため、民生用のデジタルレコーダーなどを接続することはできない。
本体サイズはW260×D196×H33mm、重量は1.0kgとなっている。発売は3月30日で価格はオープン。推定市場価格は20万円前後となっている。
なお、THD-MBA1は受注生産品となっているが、発売当初はある程度の量を生産し、在庫を持つとのことだ。