シャープは28日、子会社であるシャープディスプレイプロダクト(SDP)に関して、共同出資を行っているソニーからの追加出資を求めないことで契約を修正したと発表した。
SDPは、シャープが大阪・堺に建設した液晶パネル工場の事業を承継し、同工場の運営に当たっているシャープの連結子会社。ソニーはSDPに対して、2009年12月に第三者割当増資により100億円(出資比率7.04%)の出資を行い、SDPはシャープとソニーの合弁会社となった。
シャープは27日に、台湾の鴻海グループとの大規模な資本提携を発表しており、これに伴い鴻海からSDPへ46.48%の株式を譲渡することで合意したことも発表されている。
シャープは、ソニーが現在保有している7.04%のSDP株式の取り扱いを含め、2012年9月末を期限として、大型液晶パネル・液晶モジュールの合弁事業のあり方などについて検討を行う。なお、シャープが保有するSDP株式の全部または一部を第三者に譲渡した場合は、ソニーがシャープに対してSDP株式の買い取りを請求できることになっているとのことだ。