ロビン・ギブが、タイタニック号への哀悼曲を書くことが自身の癌の闘病生活の励ましになったと明かしている。
現在は回復に向かっているものの、昨年に肝臓癌であると診断されたロビンは、自分にとって初のクラシック作品となる『タイタニック・レクイエム』の制作に精魂を傾けることが、病気に打ち勝つ手助けになったと信じているという。「今回、『タイタニック・レクイエム』の制作に関われたことで、僕の気を病魔から逸らしてくれたことに本当に感謝しているし、そのことが本当に僕の命を救ってくれたと信じているんだ」
ロビンは少年時代にボートで苦い経験をして以来、1912年の処女航海で海に沈む運命となったタイタニック号に魅了されているとザ・サン紙に語った。「一番古い思い出だと、僕がまだ7歳の頃なんだけどね、祖母から祖母の母親がタイタニック号が沈んだと聞いた時に大泣きしたって話を聞かされたんだ。そして僕が8歳になったとき、新しい生活と音楽のキャリアを求めてオーストラリアへ家族と共に航海に出たとき、僕らはモンスーンに襲われたんだ」
さらにロビンは、そのモンスーンによってタイタニック号の沈没に近い経験を味わったと続けている。「波が船を高く持ち上げたかと思うと、次の瞬間には下まで落とされた。乗客たちは皆、デッキの上で倒れて、船酔いをしていたけど、僕は大丈夫だった。そしたら船長が『皆さん、心配しないで下さい。タイタニックが1912年に沈没して以来、海でそのような悲劇は起きていません』なんてアナウンスしたのさ。もちろんそんなの嘘だったし、乗客の励みにはならなかったよ。でも、またタイタニックの悲劇を思い起こして不安にさせられたってわけさ」
そして『タイタニック・レクイエム』がこの事故で亡くなった人達への永遠の追悼になるだろうとロビンは付け加えた。「『タイタニック・レクイエム』がこの悲劇な事故で亡くなった、勇敢な人々の魂のための記念碑に添えられることを祈っているよ。そうすれば、亡くなった人たちは永遠に忘れ去られることはないのだから」
(BANG Media International)
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