博報堂生活総合研究所は、11月上旬~2月上旬までの3ヶ月間の生活満足指数について調査発表した。結果によると、全国平均で生活満足指数は61.0点という結果に。最も指数が高かったのは中国地方で62.2点、最下位は東北地方で58.4点だった。

生活満足調査は、3ヶ月に一度実施。全国の一般生活者に対し「日常生活全般に対する満足度が最高に高まった状態を100点とすると、あなたのこれまでの3ヶ月間の生活満足度は何点ぐらいだと思いますか?」という調査内容で、このほど2月まで(11月上旬~2月上旬)の生活満足指数が発表された。調査によると、全国平均は、前回(11月上旬調査)より0.1点減少し、61.0点に。最も指数が高かったのは中国地方で62.2点、次いで東海地方の61.8点、甲信越の61.7点。3地域とも前回より指数がアップしている。

反対に、指数の最下位は東北地方の58.4点。前回最下位を脱出したものの、前回よりも2.1点の減少で再び最下位という結果となった。

調査を開始したのは昨年5月からだが、震災後約1年間の動きをみてみると、全国平均の生活満足指数は5月60点、8月61.1点、11月61.1点、今回61.0点と大きな変動は見られなかった。地域別の指数をみると、トップの地域と最下位の地域の差は縮小傾向にあり、昨年3月に震災で大きな被害を受けた東北の回復ぶり(昨年5月54.9点、今年2月58.4点)も目立つ。

また、男性の生活満足指数は前回(11月上旬調査)と同じ58.0点、女性は0.2点減少し64.1点。男女差は6.1点と大きく、 女性の満足度の高さが目立つ結果となった。理由としては、女性は「そこそこの満足を良しとする生活」の割合が男性と比べて10%以上高いことがあげられ、これが女性の満足度の高さを支えているとも言える。震災以降高まった「身の丈 にあった暮らし」志向という女性の気持ちが背景にありそうだ。

調査は全国47都道府県、2012年2月1日~3日にインターネット調査によって株式会社東京サーベイ・リサーチが実施。調査対象は20歳から59歳までの男女6,000サンプル(有効回収数)。企画・分析博報堂生活総合研究所。

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