ホイットニー・ヒューストン

2月にホテルのバスタブで急死した歌手のホイットニー・ヒューストン。ロサンゼルス検視局は米国時間22日、その死因が心臓病とコカインの常習および溺死であると発表した。

ヒューストンの死亡当時、検視局はその死因を毒物検査の結果を待って公表するとしていた。米CNNの報道によると、バスタブで溺れたことが直接の死因であることに間違いはないが、入浴直前に吸引していたコカインが心臓発作を誘発し、バスタブに沈んでしまったとみられているという。

検視局のクレイグ・ハーヴェイ局長は、「ヒューストンの動脈はコカインの毒が詰まって60%も狭くなっており、これが原因で心臓発作が起こったのだろう」と話す。また、肺の中に水がたまっていたことから「浴槽の中に沈んだとき、彼女はまだ生きていた。これが溺死の証拠です」と痛々しい事実を明らかにした。

コカインのほかに、ヒューストンの体内からはマリフアナ、ザナックス(抗不安薬)、フレクセリル(筋弛緩薬)、アレルギー治療薬などが検出されたが、これら薬物は直接死因には関与していないという。

ヒューストンの遺族はこの発表を受け、「毒物検査の結果にはショックを受けましたが、死因の調査がこれで終わってほっとしています」と語っている。

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