エムエスアイコンピュータージャパンは22日、「TwinFrozrlV」クーラーを採用したAMD Radeon HD 7970搭載のグラフィックスカード「R7970 Lightning」を発表した。アスク通して3月29日より発売し、店頭予想価格は68,000円前後。
「R7970 Lightning」は、オーバークロック仕様のグラフィックスカード。コアクロックが定格の925MHzから1,070MHzに引き上げられている。製造プロセスは28mmで、新アーキテクチャ"Graphics Core Next Architecture"を導入。前世代のGPUと比較して、平方ミリメートルあたり150%以上の性能改善を果たしたという。
そのほか、オーバークロックの足かせとなる要素を無効化する「Unlocked BIOS」を実装。デジタルPWMを採用し、安定した電圧を供給する。基板背面に取り付けるオプションボード「GPU Reactor」が、電力供給増大とリップルノイズを低減させ、オーバークロック動作を安定させる。
「プロペラブレードテクノロジ」を採用した100mmファン×2基、直径8mmのヒートパイプ×2本、直径6mmのヒートパイプ×3本、銅製ベースのヒートシンクを組み合わせたMSIの独自クーラー「TwinFrozrlV」を搭載。大風量を送りながら静音性が高く、リファレンスデザインのGPUクーラーと比較して14度も温度が低くなるという。また、PC起動時に30秒ほどファンを逆回転させ、ヒートシンクにたまったホコリなどを除去する「ダストリムーバブルテクノロジ」を搭載する。
主な仕様は、ストリームプロセッサ数が2,048基、コアクロックが1,070MHz、メモリクロックが5,500MHz。メモリタイプはGDDR5 SDRAMで、容量は3GB、接続バス幅は384bit。PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0 x16。出力端子はDVI-I×1(DualLink対応)、HDMI×1、Mini DisplayPort×4。2スロット占有タイプで、補助電源は8ピン+6ピン。本体サイズは約W305×D135.5×H40mm。