映画『愛と誠』完成報告会見が19日、都内で行われ、主演の妻夫木聡と武井咲、三池崇史監督が登壇した。
左から、三池崇史監督、妻夫木聡、武井咲 拡大画像を見る |
同映画は『巨人の星』や『タイガーマスク』で知られる漫画家の梶原一騎の原作で、過去にも映画、ドラマ化されている作品。平成版リメイクでは、『十三人の刺客』などで知られる三池監督、音楽を小林武史が担当し、注目されている。物語は、誰にも止められない超不良の太賀誠(妻夫木)と正真正銘のお嬢様の早乙女愛(武井)の純愛エンターテインメント。映画は、6月16日から新宿バルト9ほか全国公開。
三池監督は「梶原一騎という原作者は、自分たち世代の男の子には、特殊な存在。この作品は女性にも支持されたもので、自分たちの時代の、自分たちのドラマだから、避けては通れない作品だった」と熱い思いを語った。
妻夫木は「31歳にもなって高校生役をやらせていただいて、すいませんでした」とあいさつ。「脚本を読んで、なかなかふざけた映画だなと思いました。全然『純愛エンターテインメント』じゃないですからね。三池さん、悪ふざけしちゃったな、と思って。でも、面白いんですよ」とぶっちゃけトークで映画をPRし、会場を沸かせた。その言葉を受けた武井もリラックスムードで「台本を読んで現場に行くようにしてたんですけど、しっかり読まなくていいのかな? って思う映画でした」とこぼし、妻夫木から「現場でせりふが代わることが多かったって意味ですよ」とフォローされる場面もあった。
作中では、主人公たちが歌って踊るシーンもふんだんにあり、小林とのレコーディングも経験した主演の2人。妻夫木は「ミスチル(Mr.Children)がやるようなスタジオに行って、歌うことになって、めちゃめちゃ歌うのって難しいなって思いました。歌手の人ってすごく歌がうまいんですね。カラオケのノリでやっちゃダメですね」と苦笑した。一方の武井も、「声が震えて、緊張しているのがばればれでした。小林さんが弾くピアノをヘッドフォンで聞いたときは、すごく感動しました」と振り返っていた。