Mozilla Firefoxのみならず、Google ChromeもMetroスタイルへの対応を表明し、Windows 8(開発コード名)におけるデファクトスタンダードWebブラウザーの地位を競う争いは、ますます激しくなりそうである。既に報じられているようにWindows 8は、標準WebブラウザーとしてInternet Explorer 10を搭載する予定だが、Windows 8の公式ブログでは、そのInternet Explorer 10における新機能を初めて披露した。今週もWindows 8開発チームの公式ブログである「Building Windows 8」からの情報を元にWindows 8の可能性をひもといていく。
「Windows 8 Consumer Preview」で見るWindows 8の新機能 言語パックの管理方法を変更しSkyDriveとの融合を実現するWindows 8
メトロスタイルUIに対応するWindows 8のアクセシビリティ機能
アプリによる消費電力を抑えつつもバックグラウンド動作を実現する「Connected Standby」とWindows 8
OSの使い勝手を左右し、重要な存在となる"エクスプローラー"改良ポイント - Windows 8レポート
Windows 8と今後のコンピューターに影響を与える「Windows Store」とセンサー機能
次世代Windows OSで変化する無線ネットワーク環境とファイルシステム
「Microsoft Flight」が無償提供、MicrosoftはPCゲーム黄金期を取り戻せるか?
デスクトップコンピューター向け機能の強化が目覚ましいWindows 8
コンピューターとWebサイトのログオンシステムを強化するWindows 8
自動アップデートでInternet Explorerの更新をうながすMicrosoft
Windows Storeの登場はWindows 8の成功につながるか
大容量ディスクと大型セクターをサポートするWindows 8
Kinect for Windowsの存在とWindows XPをサポートするWindows 8
Windows Updateによる再起動を最小限に抑えるWindows 8
Metroスタイルアプリを支えるWNSとマルチコアサポートを強化するWindows 8
世界を変える新入力デバイスと視認性を高めるWindows 8のタスクマネージャー
メモリ管理を改良したWindows 8
ランチャースタイルを作り替えたWindows 8
ネットワークとの親和性を高めるWindows 8ネットワークとの親和性を高めるWindows 8
仮想環境と互換性問題に対応するWindows 8
変化するWindows 8のファイル管理システム
Windows 8の新ユーザーインターフェースを見てみる
USB 3.0をサポートするWindows 8の開発進捗状況
Metroアプリケーション版Internet Explorer 10の新機能
既にWindows 8 Consumer Previewをお使いの方ならお気づきのとおり、Internet Explorer 10は従来のデスクトップ版と、タッチ操作に対応したMetroアプリケーション版の2種類が用意されている。もちろんInternet Explorer 10のエンジンは前バージョンとなる同9と比較しても数多くの改良が施されているが、今回のターゲットは後者のMetroアプリケーション版。UI(ユーザーインターフェース)を再設計し、ブラウジングに欠かせないWebページの表示領域を最大限確保しつつ、コントロールに必要な機能はチャームとして表示させる仕組みを用いている(図01~02)。
図01 従来のデスクトップ版となるInternet Explorer 10。リリース時期を踏まえると、プレビュー版となるInternet Explorer 10 Platform Preview 5相当だろう |
特徴的なのがチャームで表示されるタブスイッチャーの存在だ。Metroデスクトップ上部を右クリックするか[Win]+[Z]キーを押すと表示させるタブには、各Webページのタイトルとサムネイルが表示される。形状を踏まえるとタブとは言いがたいが、Webページを素早く切り替えられるという意味では同等の機能だ。ただし、タッチデバイスを前提にしているためか、矢印キーによる操作は確認できなかった。Windows 8だけでなくInternet Explorer 10は、あくまでも開発途中版なので今後に期待したい(図03)。
また、タブスイッチャーの右側に並ぶボタンからは、タブに関する操作やInPrivateブラウズの実行が可能である。加えてWindows 7やWindows 8のMetroデスクトップと同じように、Webページをピン留めする機能が備わっており、ナビゲーションバーでピン留めしたWebページはナビゲーションタイルに列挙される仕組み。ここではよくアクセスするWebサイトや前述のピン留めしたWebサイトがタイル表示され、ページ下部に用意された検索ボックスからは、Webサイトの絞り込みも可能だ(図04~05)。