女優の米倉涼子が、アメリカ・ミューヨークのブロードウェイで上演中のミュージカル『CHICAGO』に主演することになり、15日、都内で記者会見を開いた。
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同作は、愛人を殺害した罪で投獄されたロキシー・ハートが、メディアを利用して正当防衛を主張し、無罪を勝ち取った実在する女性をもとにした物語。1926年の初演以来、何度も公演され、ブロードウェイのアンバサダー劇場で公演されたリバイバル作品としては歴代1位のロングランを記録している。
米倉は、2008年と2010年に公演された日本語版に主演して以来、ブロードウェイの舞台に立つことに憧れていたという。今回の決定は日本人としては快挙で、日本人がアジア系以外のアメリカ人の役柄を演じることはブロードウェイ史上初となり、日本人女優がブロードウェイのロングランミュージカルに主演することも史上初となる。
会見には、同舞台の振り付けを担当するゲイリー・クリスト氏とともに出席した米倉は開口一番「とにかくうれしい! 私にとっては夢であり、宝物の舞台なんです。大きなチャンスをいただきました。たくさんの俳優の方々の『CHICAGO』に出たいという夢を背負って頑張りたいです」と喜びを爆発させた。感極まったのか、涙も見せ「2008年から(日本語版を)演じていて、毎年幸せでした。そのうちに、私はいつかブロードウェイの舞台に立てるのでは? と思うようになって。自分のことを貪欲だなと思いましたね」と振り返った。さらに「アピールして夢がかなうなんて……やりたいことは口に出したほうがいいですね」と万感の思いを語った。
米倉は、ブロードウェイ舞台への出演の可能性を自主的に模索・アプローチし、昨年10月からは、2カ月に1本のペースで、セリフとダンスを収録したビデオを同舞台のクリエイティブスタッフに送る形でカリキュラムを受けていた。その間、英語力も磨き上げ、今ではネイティブに近いレベルまで達しているという。米倉は「英語は大変ですよ。初日が近づくにつれてパニックにもなると思う」としながらも、「アジアの女性として誇りを持って、なるべく自信を持って臨みたいです」と意気込んでいた。公演時期は未定だが、7月中の1週間を予定している。