米iFixitが、16日発売の「新しいiPad (64GB Wi-Fi+4Gモデル)」をオーストラリアのメルボルンで入手し、早速分解レポートを公開した。
新しいiPadの目玉機能の1つである2048×1536ピクセルのRetinaディスプレイには、Samsung製の液晶パネルが用いられていた。同ディスプレイについては、Samsungによる単独供給の可能性が報じられたばかりだった。ロジックボードを見ていくと、メモリーはElpidaの4Gb LP DDR2が2つで合計1GB、通信チップはBroadcom BCM4330 (802.11a/b/g/n 、Bluetooth 4.0、FM)、Qualcomm RTR8600 (LTE)、Qualcomm MDM9600 (3G/4Gワイアレスモデム)となっている。
新しいiPadは中身の大部分をバッテリーが占めている。「ほとんどのタブレットがそうではあるが、iPad 3(新しいiPad)は本当に巨大なバッテリーだ」(iFixit)。iPad 2は25Wh、3.8V、6930mAhのリチウムポリマーバッテリーだったが、新しいiPadは42.5Wh。電圧が3.7Vで、11560mAhと、約67%の増量だ。これはiPad 2と同じ最大10時間のバッテリー駆動時間を維持しながら、RAMの増加と、AppleがクアッドコアグラフィックスとするA5XのGPU性能に対応するためだと見る。
またDockコネクタについては、調査中ではあるが、現段階では「iPad 2のものと同じピンレイアウト」としている。
iFixitによると、前モデルと同様に背面のケースと前面のガラスがしっかりと接着されており、分解は非常に困難だという。同社のRepairability Scoreは10点満点の2点(高い方が修理が容易)。ただしバッテリーはハンダ付けされておらず、交換しやすくなっているという。