初来日を果たしたミシェル・ウィリアムズ

アメリカ人女優のミシェル・ウィリアムズが14日、主演映画『マリリン 7日間の恋』プロモーションのために初来日し、東京・帝国ホテルで行われた記者会見に出席。オーストラリア人俳優の故ヒース・レジャーさんとの間にできた娘のマチルダ・ローズちゃんから預かった震災寄付金を持参したミシェルは「震災があったとき、私たちも胸を痛めました」と日本に心を寄せ、「娘は私に日本のためにできることはないかと聞いてきたんです。いつもは離れての仕事を嫌がるけれど、今回は嬉しそうでした」とママの表情を浮かべた。

イギリスの名優ローレンス・オリヴィエが監督・主演の映画『王子と踊り子』で、初のイギリス映画に挑戦したマリリン・モンローの知られざる素顔や舞台裏を、第三助監督だったコリン・クラークの回顧録を基に映画化。女優への転身を図ろうとするマリリンの葛藤や、コリンとの秘められたロマンスを通して、セックス・シンボルとしてではなく1人の女性としての実像に迫る。マリリンを本物さながらに演じたミシェルは、第69回ゴールデングローブ賞では主演女優賞(コメディー/ミュージカル)を受賞し、第84回アカデミー賞では主演女優賞にノミネートされた。

会場となった帝国ホテルは、1954年の2月にマリリンがジョー・ディマジオとの新婚旅行の際に宿泊した場所。何を着て寝るのかとの質問にマリリンは「シャネルの5番」と答えたとの逸話がある。記者から同じ質問をされたミシェルは「世界で数人の方しか知らない秘密です」と笑顔でかわしながら「魔法のような巡り合わせ」と同会場での会見を喜んだ。本作の撮影も、『王子と踊り子』と同じ場所で行なわれ、同じ楽屋を使用し、宿泊先も同じだったそうで「特にパークサイドハウスでの撮影では、実在した彼らがやり取りをした場所なんだと、感じるものが多かったですね」と貴重な体験を振り返った。

モンローを演じるに当たりミシェルは「映画の出演作は何度も観直したし、テレビやラジオなど聴けるものや観れるものは全て参考にしました」と役作りについて語り「自分から学ぶことで、自然に形作られていくもの」とリサーチの重要性を強調。モンローを演じたことによって「彼女がいかに真剣に物事を捉えていたか、いかにデリケートだったか、その悲しみの深さに驚かされました」と既存のイメージとは違う一面を発見した様子だった。モンローに何と声を掛けてほしいかとの質問には「恐れ多くて言葉にすることができないし、わからないわ」と恐縮しながらも「逆に私から質問するなら、『どう思った?』って聞きたい」と笑顔で語った。

西山茉希が花束を持って登場

花束ゲストとして登場したモデルの西山茉希は「顔のパーツが大きくて、マリリンと同じものを持っている方だと思った」とミシェルの美貌を絶賛。作品については「マリリンに対して表面的な印象しかなかったので、内側の魅力を感じた」と感想を述べた。

映画『マリリン 7日間の恋』は3月24日より、角川シネマ有楽町ほかにて全国公開

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