東芝ホームテクノはデシカント式除湿乾燥機「RAD-DP70X」「RAD-DP70」を16日に発売する。価格はオープンで、推定市場価格はRAD-DP70Xが30,000円前後、RAD-DP70が25,000円前後となっている。

「ecoモード」の搭載で、衣類乾燥時の消費電力量を抑えたデシカント式除湿乾燥機「RAD-DP70X」。写真のブラックのほかにホワイトモデルも用意される

「ピコイオンユニット」を搭載しない「RAD-DP70」。本体色はホワイトのみ

除湿機には、エアコンと同じ原理を使用したヒートポンプ式と、空気中の水分を乾燥剤に吸着して、それをヒーターで温めて回収するデシカント式の2タイプがある。デシカント式のメリットは、室温が低い場合でも高い除湿効果を得られる点。一方でデシカント式は、ヒートポンプ式に比べると消費電力が高くなりがちだが、RAD-DP70XとRAD-DP70は、衣類乾燥の際に消費電力を抑える「ecoモード」が搭載されている。

ecoモードは、除湿運転と送風運転とを自動的に切り換えながら動作するモードだ。動作の切り替えは、部屋の温度や湿度を検知して行われる。ecoモードを使用することで、衣類の乾燥に必要な時間は長くなるが、消費電力量を最大で約20%削減できる。同社によると、6畳の広さの部屋において室温20度・湿度70%の環境で洗濯物2kgをRAD-DP70Xで乾燥させた場合、標準モードでは乾燥終了までに858Whの電力を消費したが、ecoモードでは683Whに抑えられたという。

また、RAD-DP70Xは、除湿乾燥機としては初めて「ピコイオンユニット」を搭載したモデル。ピコイオンユニットは、同社の加湿空気清浄器などに搭載されている機能で、付着菌の活動を抑制し、部屋干しの洗濯物が発生する臭いを抑える効果がある。また、抗花粉・ダニ・抗菌・ウィルス抑制フィルターも搭載している。

除湿能力は、RAD-DP70Xが標準3.6L・静音2.2LでRAD-DP70が標準4.0L・静音2.0Lだ。2モデルとも木造では9畳、コンクリートの部屋では18畳までの広さに対応する。タンク容量は約2.5Lで共通だ。本体サイズは、2モデルともW340×D190×H495mm。重量は、RAD-DP70Xが約7kgでRAD-DP70が約6.8kg。消費電力はRAD-DP70Xが572Wで、RAD-DP70が570Wとなっている。

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