本田技研工業は14日、同社の双方向通信型カーナビ「インターナビ・システム」を通じて収集した自動車通行実績情報を「Google災害時ライフラインマップ」へ提供したほか、スマートフォン用アプリに「防災・減災情報」を追加するなど、「インターナビ」を通じた防災・減災への取り組みを強化すると発表した。
同社では、2011年の東日本大震災および台風12号が紀伊半島に被害をもたらした際に、被災地域の移動支援を目的にGoogleへ提供した自動車通行実績情報をGoogleの災害時ライフラインマップに提供。7日から公開が行われている。
また、カーナビ以外の端末でインターナビを利用するための会員サービス「インターナビ・リンク」のスマートフォン用アプリに「防災・減災情報」を追加し、14日からサービスを開始。同サービスでは、震度5弱以上の地震情報や津波情報といった災害に関する情報を受信した場合に、警告を発して注意を促す。
スマートフォン用アプリには、ルート検索をしなくても任意地点周辺の現在の道路状況を確認できる機能「インターナビつぶやき情報」も新搭載。道路状況は、インターナビ会員から収集された交通情報の統計データをもとに、「順調」「混雑」「渋滞」がそれぞれ色違いの点線で示される。さらに、リアルタイムデータが存在する場合は「いつもより渋滞しています」など、統計データと比較した道路状況を"クルマのつぶやき"として表示するとのこと。
スマートフォン用アプリは、Android端末(Android2.2以降、一部機種を除く)に対応し、iPhone(iOS4.0以降)には後日対応する予定。