広告アプリのほかには、SNS系アプリがSkypeなどが入ってはいるが、プリインストールアプリはそれほど多くない。しかし、通常のAndroid 2.3.3搭載マシンとは少し違う部分がある。
まず、Googleの認証デバイスではないため「Androidマーケット」が存在しない。アプリを探す時に使うのは「Tapnow Market」という、ACCESSPORTが提供する独自マーケットだ。一部にはAndroidマーケットにあってTapnow Marketには存在しないアプリがあったり、バージョンが低いものしか見つからないものもあるが、アプリ数は十分あるから、それほど困ることはないだろう。
もしどうしてもAndroidマーケットが利用したいという場合は、ブラウザ経由で利用することもできる。
もう1つ、独特なのがオリジナルのホームアプリ「edenTABランチ」だろう。起動時にスクリーンロックを解除する部分や、画面右上の「+」マークでアプリリストと画面に並んだアイコンの様子を見られるあたりなどは、Android 3.xのインタフェースをまねているようだ。しかし当然のことながら、完全にAndroid 3.xの動きになっているわけではないため、すでにAndroid搭載端末を使い慣れている人には少々戸惑う部分があるかもしれない。
「+」マークをタップして出てきた画面アプリのアイコンをタップすると、アプリは起動せずホーム画面にアイコンが追加される。通常のアプリリストは、画面下部のバー内に表示されているアイコンからの表示だ。この並びにはACCESSPORT製のブラウザ「360ブラウザ」、「Tapnow Market」の起動アイコンも配置されている。
「edenTABランチ」の動きには、まだ多少ツメきれていない部分もあるが、今回の仕様中にアップデートされ、だいぶ改善された。今後もアップデートで洗練されることだろう。
快適に使えるハイスペック端末
ベンチマークとして「Quadrant Standard1.1.7」と「AnTuTu Benchmark2.0.2」を実行してみた。「Quadrant Standard1.1.7」は初回実行スコアが2877、2度目から6度目までの5回の平均は3401.8となった。「AnTuTu Benchmark2.0.2」は5回実施の平均スコアが5605.8だった。いずれも、かなりの好成績だ。
実際利用してみても、ゲーム画面も快適に動くし、不自由さを感じる部分はない。画面も見やすく、動画再生やブラウジング、PDFの閲覧なども快適に行えた。サイズ的に考えても、電子書籍ビューワーとして使っても快適だろう。少なくとも、3万円を切るマシンだから仕方ない、と妥協しながら使う感覚はなかった。
若干ホームボタン等の認識がシビアなので、軽く触れるというよりはきちんと押す感覚で使うとよさそうだ。また、左手で縦持ちした場合に親指があたるあたりから手首にかけて触れる左端背面が熱くなる。このあたりは、持ち方を工夫するとよいだろう。
出荷時点で搭載されているOSはAndroid 2.3.3だが、将来的にAndroid 4.0への対応予定もあるという。スペックに対してのコストパフォーマンスはかなり高い。店頭販売も開始される予定だが、直販サイトからの購入ならば14日間の「お試し無料サービス」が実施されている。とりあえず触ってみたい、良さそうなら使いたいという人は、利用してみてはいかがだろうか。