三井住友海上火災保険は12日、東日本大震災で被災した水田の復興支援を目的に、すべての社員食堂で「福幸米(ふっこうまい)」を使ったメニューの提供を開始したと発表した。

同企画は、震災後1年を契機に毎月11日を「福幸米の日」とし、肥料・農薬5割減の「福幸米(ササニシキ)」のご飯を販売するもので、米1袋につき200円を復興資金として寄付する。

「福幸米」は、被災地に再び福と幸が訪れる事を願って、"福幸"と"復興"の意味を込めて命名された米。特定非営利活動法人「田んぼ」(宮城・大崎市)が収穫した米を、宮城県の伝統食品の売り上げを復興支援に活用する「東北サイコウBANK」が販売している。

「福幸米」(出典:三井住友海上火災保険Webサイト)

同社の社員食堂がある駿河台ビルなど全5カ所にて展開。集まった寄付金は、津波による塩害被害に遭った水田の整備や、農家が作付けする苗の育成などに使用される。また、寄付金を活用して作られた米を同社が再び買い上げることで、生産・消費のサイクルが構築され、継続した支援が可能となるという。同社は、今後10年間を目標に継続して実施し、長期的な復興支援を行っていく予定。

【関連リンク】

三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保、顧客応対センターのシステム統合

三井住友海上、タブレット端末導入で全商品パンフレットをペーパーレス化

東北名産品をパッケージ販売--三井住友海上「全国どこでもマルシェパック」