トヨタ自動車はこのほど、同社のニューモデル「86(ハチロク)」の受注状況を発表した。目標月販台数1,000台に対し、発表から1カ月が経過した3月2日時点での受注台数は7,000台に達している。
トヨタ「86(ハチロク)」 |
往年の名車を現代に復活させたトヨタ「86」の人気ぶりが、数字の上でも明らかになった。発表からちょうど1カ月での受注状況は人気のバロメーターといえる。その受注台数が目標の7倍にも達したことは、「86」の人気が本物であることを裏付けたといえる。
環境への関心の高まりやクルマ離れなどスポーツカーにかつてない逆風が吹くなか、トヨタでは「86」の月販目標台数を1,000台に設定。若者の車離れを食い止める大きな目標を掲げながらも、数字の面では慎重にならざるを得なかった。しかし、「86」は発表直後から大きな反響を呼び、スポーツカーに関心のなかったユーザー層にまでアピールした。
トヨタでは人気の理由として、超低重心FRパッケージによるハンドリングやスタイリング、富士重工業との共同開発による水平対向+D-4Sエンジンに加え、MR-Sが生産を終了して以来、5年ぶりのトヨタ製スポーツカーである点も挙げている。クルマそのものの魅力もさることながら、豊田社長自らがレーシングスーツに身を包んでの発表会、メーカーの手による専門ショップ「AREA(エリア)86」の開設など、トヨタ渾身の販売戦略が奏功した結果ともいえそうだ。
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toyota.jp 86
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