デルは7日、同日に発表されたインテルの最新プロセッサー「インテル Xeon プロセッサー E5 ファミリー」を搭載した第12世代の「Dell PowerEdge サーバ」6機種を発表した。ラックマウント型・ブレードサーバー型・タワー型製品は同日出荷開始、マイクロサーバは3月末の発売となる。
新製品は4タイプ6機種
本日発表された新製品は下記のとおり。
ラックサーバ
ラックサーバは3機種。
2ソケット2Uラックサーバの「Dell PowerEdge R720」は、デュアルRAIDコントローラのサポートにより、データウェアハウスやEコマース、VDI、データベース、HPCなどのワークロードに速やかに対応する。最小構成価格は298,200円。
同じく2ソケット2Uの「Dell PowerEdge R720xd」は、超高密度の内蔵ストレージを備え、大量のデータ処理を伴う業務に最適なパフォーマンスを実現する。最小構成価格は395,850円。
2ソケット1Uの「Dell PowerEdge R620」は、1Uフォームファクタに最大768GBのメモリを搭載できる超高密度で、スペースに制約があるデータセンターに最適。最小構成価格は270,900円。
ブレードサーバ
ブレードサーバには2ソケットの「Dell PowerEdge M620」が発売。高性能・高密度に加えて高い電力効率を実現しており、負荷の高いワークロード向けの設計となっている。M1000eブレード園クロージャをりようしているため、導入と管理が用意だ。最小構成価格は184,800円。
タワーサーバ
タワーサーバは2ソケットの「Dell PowerEdge T620」。仮想化環境への高い適合性を備えており、データベース・Webサービス・CRM・デスクトップ仮想化・医療画像処理・セキュリティ管理などの業務に最適。最小構成価格は219,450円。
マイクロサーバ
マイクロサーバは2Uラックマウントの「Dell PowerEdge C6220」。この製品のみ、出荷開始が3月末となっており、最小構成価格や仕様の詳細は未定となっている。
「スピード、パワー、効率性をお客様に提供していく」
同日に開催された説明会には、同社執行役員の町田栄作氏が登壇した。従来は10年掛かっていたヒトゲノム解析がいまや15分で済むなど、世の中を取り巻くスピードが加速していることを挙げ、「スピード(向上)を実現するためにはパワーが必要」と強調。その上で、新型のPowerEdgeでは「スピード、パワー、効率性をお客様に提供していく」と述べた。
続いて、デル 公共・法人マーケティング本部 サーバ ブランド マネージャーの布谷恒和氏が登壇し、新製品を紹介。「第12世代のPowerEdgeは、省電力で使いやすいと高い評価を受けていた第11世代の長所を踏襲しつつも、各所をより強化した」と説明した。具体的には高密度実装技術により、ラックあたりの稼働VM(仮想マシン)数を+300%とすることに成功し、また管理作業の自動化によりパーツ交換作業の生産性を85.5%向上させている。さらには、高い電源変換効率を保証する「80PLUS PLATINUM」認証の取得などにより、11世代と比べ33%もの省電力化を実現し、厳しい電力性能が求められる時代に適合する性能となっていることも強調した。
新製品の説明を行った公共・法人マーケティング本部 サーバ ブランド マネージャーの布谷恒和氏(左)。省電力性能の向上や高密度実装による性能向上を強調した。DIMMスロットは最大24本のDIMM(最大768GB)が装着可能となっている |
なお、新製品は東京大学 生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センターなどにおいて、すでに導入が決定されている。