オンキヨーは6日、7.1chAVレシーバー「TX-NR616」「TX-NR515」と、ホームシアター向けスピーカー「D-309」シリーズを発表した。発売時期は、TX-NR515のみ3月中旬で、他製品は3月末。価格は、TX-NR616が84,000円、TX-NR515が71,400円、D-309Eが39,900円、D-309Cが24,150円、D-309Mが21,000円となっている(スピーカーはいずれも1本の価格)。

入力8系統/出力2系統のHDMI端子を搭載するAVレシーバー2モデル

入力8系統/出力2系統のHDMI端子を装備するミドルクラスのAVレシーバー「TX-NR616」。写真のブラックのほかにシルバーもラインナップされる

エントリークラスのAVレシーバー「TX-NR515」

TX-NR616とTX-NR515は、昨年3月に発売した「TX-NA609」「TX-NA579」の後継機種。同社のAVレシーバーの中核モデルとなる"600"番台とエントリークラスの"500"番台をリニューアル製品という位置付けだ。どちらも7.1chのシステムで、定格出力はTX-NR616が各チャンネル130Wで、TX-NR515が各チャンネル100W(6Ω、全高調波歪率0.7%以下、1ch駆動時、JEITA)。4k(3,840×2,160)出力への「ビデオアップスケーリング」機能を搭載するほか、DLNA 1.5や各種ネットラジオなどの豊富なネットワーク機能を搭載する。

従来機からのおもな変更点は4点。1つめはHDMI端子の強化だ。従来機が搭載していたHDMI端子は、TX-NA609が入力6系統/出力1系統、TX-NA579が入力4系統/出力1系統だった。新モデルでは、どちらも入力8系統/出力2系統と、上位機種の「TX-NA709」と同数になっている。2系統あるHDMI出力が同時出力にも対応する点も特徴だ。

変更点の2つめが「MP3Tunes」への対応。MP3Tunerは音楽専用のオンラインストレージサービスだ。ロッカーと呼ばれる保存領域に好きな音楽ファイルを転送することで、ブラウザからの音楽再生が可能になる。スマートフォンなどと組み合わせると便利な再生環境を構築できるだろう。もちろん、従来と同様に「rajiko.jp」や「vTuner」「AUPEO!」にも対応している。

3つめがシリコンイメージの「InstaPrevue」への対応。InstaPrevueは、複数のHDMIソースが接続されている環境で、現在視聴中のHDMIソースの映像をメイン画面に表示したまま、ほかのHDMIソースの映像を子画面で表示するというもの。ソースの内容を見ながらHDMI入力を切り換えることが可能だ。

4つめが同じくシリコンイメージ社の「MHL」(Mobile High-Definition Link)への対応だ。MHLはポータブルデバイスを接続するための高速インタフェース。マイクロUSBとピン互換で、最大1080/60pまでの映像信号や192kHz/7.1chまでのオーディオ信号の伝送が可能だ。HDCPもサポートされる。

N-OMF振動板採用のシアタースピーカー「D-309」シリーズ

トールボーイスピーカー「D-309E」を中心にしたシアタースピーカー「D-309」シリーズ。カラーは、写真のピアノ仕上げブラックと、リアルウッド突き板仕上げの2色

「D-309」シリーズは、トールボーイスピーカー「D-309E」をコアとしたホームシアター向けスピーカーシリーズだ。D-309Eのほかに、センタースピーカー「D-309C」、サラウンドスピーカー「D-309M」がラインナップされる。

「D-309」シリーズの大きな特徴が、ウーファーユニットへのN-OMF振動板の採用だ。従来より同社が採用しているA-OMF振動板は、PEN繊維・アラミド繊維・帆布の3層構造素材のハイブリッド成形となっていたが、N-OMF振動板は、不織布の3層コットンとアラミド繊維によるハイブリッド成形を採用。A-OMFに比べて軽量で、強靭さも向上している。なお、N-OMF振動板は、2011年8月に発売された「D-N9NX」にも採用されたもの。

型番 D-309E D-309C D-309M
ウーファー 10cm径×2 10cm径
ツイーター 3cm径
インピーダンス
最大入力 100W 80W
サイズ W270×D300×H952mm W418×D154×H143mm W143×D165×H245mm
質量 10.7kg 4.7kg 2.8kg
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