東日本大震災で被害を受けた三陸鉄道の復旧を応援し、三陸地方の復興を支援する「キット、ずっとプロジェクト」が5日に発足した。JR新橋駅前SL広場が「さんてつ広場」となり、11日に物産展とギャラリーを展開するほか、三陸鉄道北リアス線に桜をラッピングした列車と駅舎も登場する。

三陸鉄道は4月1日、陸中野田~田野畑間で運転を再開する(詳細は本誌既報の通り)

同プロジェクトは三陸鉄道とネスレ日本が共同で立ち上げた。三陸鉄道は東日本大震災で大きな被害を受けたが、地元高校生にとって大切な通学の足であり、新入学の時期である毎年4月に順次復旧開通させつつ、2014年の完全運行再開をめざしている。一方、ネスレ日本は、「キット、願いかなう。」がコンセプトの「キットカット」を発売し、学生など夢や目標に向かってがんばる人を応援してきた。両者の思いが一致したことから、今回のプロジェクトが発足することに。

プロジェクトの一環で、「キットカット」ホームページや各国の「キットカット」Facebookページ、YouTubeなど、三陸鉄道と三陸地方の魅力を伝えるメッセージムービーを配信開始。三陸鉄道への応援メッセージも募集している。震災から1年となる3月11日には、JR新橋駅前SL広場で東日本大震災復興支援「さんてつ広場 復興市」を開催。2分の1サイズの三陸鉄道の列車模型も展示される。

メッセージムービーでは、三陸鉄道のユニークな取り組みも紹介するという

新橋駅前での「さんてつ広場 復興市」に、2分の1サイズの三鉄模型も登場

田野畑駅舎は装飾が施され、「キット、ずっとカンパネルラ田野畑駅」に(右側の写真はイメージ)

"願いのサクラ メッセージアート"でラッピングした「キット、ずっと号」も登場

4月1日の三陸鉄道北リアス線陸中野田~田野畑間運転再開に合わせ、列車と田野畑駅駅舎が"願いのサクラ メッセージアート"(原案・デザインは美術作家の三田村光土里氏)で装飾されることに。田野畑駅は「キット、ずっとカンパネルラ田野畑駅」となり、4月1日~8月31日公開。ラッピングされた車両は「キット、ずっと号」として、4月1日~6月30日の期間で運転される。