デビュー10年未満の若手芸人を対象とした『第42回NHK上方漫才コンテスト』の本選が2日、大阪市中央区のNHK大阪ホールで行われ、結成8年目のかまいたちが優勝した。

『第42回NHK上方漫才コンテスト』で優勝したかまいたち(左から、山内健司、濱家隆一)) 拡大画像を見る

史上最多の147組がエントリーした予選を勝ち抜き、本選の舞台に立ったのは、かまいたち、ウーマンラッシュアワー、天竺鼠、藤崎マーケット、学天即、span!(予選通過点数順)の6組。1回戦は3組ずつ2ブロックに分かれて行われ、Aブロックからはウーマンラッシュアワー、藤崎マーケットを下したかまいたちが、Bブロックからは天竺鼠、span!を抑えて勝ち上がった学天即が決勝戦に進出。かまいたちは1回戦、決勝戦ともに電車内での出来事をテーマにした漫才で会場を沸かせ、西川きよし、正司歌江、桂文珍ら7人の審査員による決戦投票で満票を得る"完全優勝"を遂げた。

かまいたちは、今年1月に行われた『ABCお笑いグランプリ』でも頂点の最優秀賞を獲得。『ABC—』ではコントで優勝をつかんだが、今回はあえて漫才で勝負した。「漫才で賞を獲ることにこだわりがあった」という山内は「上方の漫才の大会で優勝したいという思いがあったので、それだけに緊張しました。終わってホッとしています」と戦いを終えた感想を。濱家は「漫才でもコントでも賞を獲れるようなもんが僕らにあると思ってもらいたいと意気込んでいました。(優勝は)本当にうれしいです」と喜びを語った。

今年、早くも2冠を達成し、乗りに乗るかまいたち。今後の目標を聞かれると、「調子に乗る意味ではなく、必死に精進して、ほかの賞も全部獲りたい」(濱家)、「ちゃんと準備をして、出られる大会には全部出たい」(山内)と賞レースへのさらなる意気込みをのぞかせていた。