パイオニアは1日、ブックシェルフスピーカー「S-CN301-LR」を発表した。発売は3月下旬で、希望小売価格は37,000円(2台1組)。
S-CN301-LRは、同日発表されたプリメインアンプ「A-30」「A-10」と同様、ハイレゾリューション音源の普及する今の時代の入門機として設計されたスピーカーシステムだ。同社が、ここからオーディオの世界に入って欲しいと考えて設計した製品で、エントリー向けの製品ではあるが、単純に低価格だけを"売り"にしたモデルというわけではない。
コンパクトなリアバスレフ方式のキャビネットは天然木を規則的に張り合わせて作られたリアルウッド仕上げを採用。これは剛性の高さを確保するためだけでなく、間伐材の有効利用など、環境面へも配慮されたものだ。また、バッフル板の厚みは21mmもあり、不要な振動を抑えたクリアな再生音を実現する。
ユニットは、2cm径ドームツイーターと10cm径グラスファイバー振動板ウーファーを搭載。ツイーターはハイレゾリューション音源にも対応できるように、40kHzまでの高域再生にも対応している。また、ダイレクターはホーン形状となっているが、これは2本のユニット間での音の繋がりをよくするための構造。サウンドチューニングは、同社のフラッグシップモデル「EXシリーズ」などを手がけるエンジニアのアンドリュー・ジョーンズ氏によるもので、聴取エリアの広さやスムーズなレスポンスなどが追求されているという。
本体サイズは、W135×D220×H230mmで重量は2.9kg。インピーダンスは6Ωで、再生周波数帯域は45Hz~40kHzとなっている。最大入力は100Wだ。