サイバーリンクは1日、大量の写真ファイルの補正や管理、ポートレイト写真の修正からWebへの公開まで、幅広い機能を搭載する「PhotoDirector 3」を価格15,800円で発売。アップグレード版の価格が9,480円となる。同社Webサイトでは体験版も公開される。対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista(32/64ビット) / 7(32/64ビット)。

製品はRAWファイルに対応した画像管理・レタッチソフトで、大量写真ファイルの補正・編集から管理、印刷やWebへの出力とデジタルカメラを使いこなすユーザーに役立つ機能が多数搭載されている。

シンプルで見やすいユーザーインターフェースには、操作性を高める工夫が施されており、「ライブラリー」「調整」「編集」「スライドショー」「プリント」の各メニューで大枠の目的を把握、クリックするとサイドの操作メニューも同時に変更される。

「編集」画面

「ライブラリー」には、シャッターや絞り、焦点距離など写真が持つEXIF情報や、新たに加わったIPTC(国際新聞通信評議会)準拠のメタデータ、フラグやラベル、シャッター速度、フラッシュの状態、カメラ、日付と広い選択肢で振り分けられるスマートコレクションで整理できる管理ツールが表示される。 「編集」では、撮影した写真を大きく表示させたまま、向かって左に配置される縦長のペインでエフェクトやツールを使った補正を行う。「調整」ではホワイトバランスや色調、シャープ/ノイズといった補正やデフォルトで備わるプリセット、同社が運営するユーザーサイト「DirectorZone」からダウンロードしたプリセットをクリックで適用できる。

ライブラリーから写真をドラッグ&ドロップするだけで音楽付きのスライドショーも作成できる「スライドショー」、用紙サイズを設定、写真を複数配置しての印刷できる「プリント」では、YouTubeやFacebook、FlickrなどのWebサービスで簡単に作品を共有できる。

「ライブラリー」でのメタデータ表示画面

新機能として、ホワイトバランスやシャープネスなど、選択した部分にのみ効果を与えられる「調整ブラシ」、おおまかにマウスで指定して範囲を選択、的確に各種効果を与えられる「スマートセレクション」など部分修正機能が向上。見上げ/見下げの位置で撮影した写真や魚眼レンズでのゆがみ補正などのレンズ効果、カーブを使用した本格的な補正も搭載する。

「調整」ではヒストグラムやツールを用いた補正とプリセットをワンクリックの補正が備わる

また、マウスでなぞるだけで人物の肌をなめらかにする「スキンスムーザー」、小じわを消去する「リンクルリムーバー」、歯を白くする「トゥースブラシ」など"ビューティーメイク"も新搭載。これら機能は、同社が2011年12月から2012年2月に行った全世界125,000人が参加するパブリックベータでの被写体に関するアンケート結果をもとに搭載されている。

ビューティーメイク機能も搭載する