3月17日公開の映画『種まく旅人~みのりの茶~』の完成披露試写会が29日、都内で行われ、出演者の陣内孝則、田中麗奈、吉沢悠、柄本明、塩屋俊監督が出席した。
映画『種まく旅人~みのりの茶~』の完成披露試写会に出席した陣内孝則(右)と田中麗奈 拡大画像を見る |
同作は、大分県臼杵市を舞台に、お茶作りに取り組む人々を描く物語。農林水産省の官僚の身分を隠して全国の農家を回り、農家の本音をレポートする大宮金次郎(陣内)が、大川修造(柄本)が営むお茶農家で、大川の孫娘・みのり(田中)らとともに試行錯誤しながら飲む人の心に響くお茶作りに奮闘する。
同作が16年ぶりの主演映画となる陣内は「僕はトレンディ―俳優なので、土臭い役はどうかなと思ったんですけど、今回脱皮しようかと思いまして。16年間食うや食わずで頑張ってきてよかった!」と"絶口調"。農水省が同作を後援していることから「馬券を買うという形で普段から貢献させてもらってますから、元を取らせてもらいます」と話して笑わせた。出演にあたり、役作りのため10kgのダイエットも敢行したというが、「ロケで行く先々でフグや関アジ、関サバなんかをご馳走になるもんですから、ブクブクと太ってしまいました。映画では顔がやせたり太ったりしていて、繋がってないかもしれません(笑)」とエピソードも明かした。
撮影は一昨年に行われ、昨年公開の予定だったが、東日本大震災の影響で公開が延期された経緯があり、田中は「じんわりと暖かい映画です。やっと皆さまにご覧いただけることになり、うれしいです」と感無量の様子。撮影については「無農薬でお茶を作る大変さを痛感しました」と振り返っていた。
なお、この日は、同作の主題歌「ずっと君を見ている」を担当した歌手の中村中も駆け付け、同曲を生披露した。