筆者は数年年の冬、仕事の関係で、4週連続で東京から北海道へ出張したことがある。行先が真冬の北海道ゆえ、当然ながらスーツの上にコートを着て出発。その頃、とくにお気に入りだったコートがあり、気づけば毎週そのコートを着用していた。
お気に入りのコートを着続けたせいで…
他にも数着のコートを持っていたものの、デザインを気に入っていただけでなく、保温性が良くいつ着ても暖かいというのも、そのコートを選んだ理由だった。出張のとき以外にも、週の半分以上はそのコートを着て出かけていた記憶がある。
出張4週目。その日は一面雪景色ながら、雲ひとつない快晴だった。筆者は駅から離れた目的地へ向かうべく、タクシーに乗った。外の寒さとは対照的に、タクシーの中は暖房が効いており、しばらくすると汗ばむほど。車内の暑さに耐えきれず、結局コートを脱ぐことにした。そのとき……。
「……なんだこのニオイは!?」
そう、出張のたびに着続けたコートは、外に出れば雪に降られ、室内では体から出る汗を吸収しながら、いつしか異様な臭いを発するようになっていたのである。ほのかに酸味の効いたその臭いに、思わず苦笑い。出張を終えた後、すぐさまクリーニングに出したのは言うまでもない。
筆者の失敗談は極端な例としても、コートやダウンジャケットなどの冬服はあまり洗わない、という人は多いのではないだろうか? 冬服は汚れが目立ちにくいし、自宅で洗たくするのも難しい。冬服は年に1回、衣替えの季節にクリーニングに出す程度、という人もいるかもしれない。
臭いや汚れを防ぐためにも、手入れやクリーニングは欠かさずに
衣服は着るほど汚れが蓄積していくもの。冬服だって例外ではない。雨や雪を吸ったコート、スキーやスノーボードを楽しんだ後のウェアなど、水分を残したままで放置していたなら、いつの間にか菌が繁殖してカビが生えてしまうかもしれない。コートやジャケットに関しては、汗の臭いだけでなく、タバコや酒の臭いが染み込むのも心配だ。
コートを着た後は風通しの良い場所で陰干ししたり、ブラッシングしたりするなどこまめに手入れし、定期的にクリーニングにも出す。衣替えの季節が来たら、一度クリーニングに出してきれいにしてから保管する。その際、衣類を包むビニール袋は湿気を防ぐために外しておく。こうした対策を取ることで、お気に入りのコートも長く着られるようになるだろう。
一方で、「わざわざクリーニング店に行くのは面倒だな……」と思う人もいるはず。そんな人には、自宅にいながらクリーニングに出せるサービスを利用してみるといいだろう。
全国無料宅配クリーニングサービス「せんたく便」は、実店舗に行く時間がない人や、自宅から店舗まで距離がある人などに向けてスタートしたサービスだ。パソコンや携帯電話から簡単に注文でき、集荷からクリーニングした衣類のお届けまですべてお任せ。しかも配送料無料。たたみ仕上げの「せんたく便5パック」「せんたく便10パック」、ハンガー仕上げの「せんたく便5パックDX」「せんたく便10パックDX」を利用でき、2回目以降の利用でリピート割引も適用される。3月1日からは、冬物衣類を対象に「せんたく便 保管パック」の注文受付も開始する予定だ。
冬が終わり、衣替えの季節が来たら、「せんたく便 保管パック」を利用して、コートなどの冬服を預かってもらうのもいいかもしれない。