メディアインタラクティブが実地した調査によると、家族コミュニケーションにITを毎日利用する家族と、2~3日に1回程度しか使わない家族では、毎日使う方が満足度が高く、約8ポイントの開きがあることが分かった。

家族とのコミュニケーション満足度 ITツールを毎日使う(ブルー)、2~3日に1回以下(レッド)

この調査は、今年の1月に30歳~49歳の既婚男女1,200名を対象に実地したもの。お茶の水女子大学の石井クンツ昌子教授の分析によると、ITツールを家族の予定や記念日の把握に活用することで、一緒に外出をしたり、過ごす時間が増えたりする傾向にあるという。

ふだん家族ととるコミュニケーションの順位(ITツール利用頻度別)

石井教授は、ITツールを使って毎日コミュニケーションをとる家族を「オンライン家族」と呼んでおり、今回のアンケートでは全体の約4割(35.8%)が「オンライン家族」に該当した。その背景には家族のライフスタイルの変化があると教授は言う。

1つは、家族の個人化。つまり、コミュニケーションツールである携帯電話やスマートフォンが一人一台と以前よりも気軽になり、オンライン上のコミュニケーションが気軽になってきている点。

2つ目は、家族が同時間に同じことをするというスタイルではなく、各人好きなライフスタイルを送っており、結果、対面式のコミュニケーション頻度が減少、オンラインでのやり取りが増加というサイクルになっていると石井教授は指摘した。

最後に、アンケート対象者全員に「どのようなITツールなら使ってみたいと思うか?」という質問をしたところ「操作が簡単」と回答した人が最も多く41.8%、次に「軽くて持ち運びに便利」35.6%となった。また、「家族みんなで使える」27.4%、「遠隔から子どもの様子がわかる」21.3%など家族をキーワードとした機能も上位にランキングしている。

どのようなITツールであれば使ってみたいか

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