映画『FLY!～平凡なキセキ～』プレミアム上映会が21日、都内で行われ、出演者の小藪千豊、相武紗季、桜 稲垣早希が出席した。

映画『FLY!～平凡なキセキ～』プレミアム上映会に登壇した相武紗季、小藪千豊、桜 稲垣早希(左から)　拡大画像を見る

同作は、大阪の町工場のさえない工員・平野満男(小藪)が、地球に落ちてきたモテない宇宙人(温水洋一)と偶然出会うことから始まる物語。モテない地球人と宇宙人の"さえへんコンビ"が巻き起こす、切なくも優しい恋と友情のヒューマン・ドラマだ。

工場のマドンナで、満男が恋をするシングルマザーの高崎みなみを演じた相武は、さわやかな白のシャツに黒色のパンツ姿で登場。初めて母親を演じた相武だが、「実際に母親を体験したことがないですし、小さい子とコミュニケーションを取ったこともなくて不安でした。でも、(子役の)昂太くんは最初は敬語だったのに、会って3時間後には『おまえなー』とか言われて。いい意味で距離感をくずしてくれましたね」と、笑顔で感想を語った。

初主演を務めた小藪は「しょうもない芸人にとって身の丈以上の仕事じゃないかと思って、お断りしようと思っていました。もう一つお断りするか悩んだ理由は、相武さんが僕のことを好きになったらどうしようということ(笑)。山口百恵と三浦友和、明家さんまと大竹しのぶしかり、主演とその相手役は恋に落ちるのが定番なので。相武さんから強烈なアプローチがあったときには、僕も恋に落ちてしまうやろうと」と妄想トークをさく裂させた。

稲垣に「何を長々と言っているんですか!」と突っ込まれながらも、小藪は「昨年のバレンタインに相武さんがチョコをくれて。相武さんもガッときてるな、僕の家庭壊れてしまうな、と思っている矢先に撮影が終わりました。今日はやけぼっくいに火がつかないように家族の顔を眺めてきました」と続けて、笑わせた。この妄想話を受け相武は、「(好きになりそうで)危なかったですね。現場で奥さんとお子さんの話をされていたので、私、けん制されていたんですね。ご家族をアピールされた意味がやっと分かりました」と乗っかり、場を沸かせた。

また、舞台あいさつでは、黒ひげ危機一髪! をもじったゲーム「温水を救え! ゲーム」も行われた。稲垣と対戦した相武が負け、罰ゲームとして劇中に登場する宇宙人のカツラを相武がかぶり、「この映画おもろいから見てやー」と関西弁でPRする一幕もあった。

映画『FLY!～平凡なキセキ～』は、3月10日からシネマート心斎橋・新宿・六本木、コロナシネマワールドほかで全国公開。