『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』(以下、『GRAVITY DAZE』)が、PlayStation(R)Vita専用ソフトとして2月9日に発売された。本作は、重力を自由にコントロールする主人公を操作し、街の中を自由に駆け巡るアクションアドベンチャー。様々なミッションをクリアして「重力マスター」を目指してみよう!
『GRAVITY DAZE』の最大の特徴は、モーションセンサーとアナログスティックを活用することで、「重力」を自由に操れることである。あらゆる方向を「下」と定義し、ビルの側面を駆け上がる、空に向かって"落下"するといった新感覚のアクションを楽しめる。最初は操作に戸惑うが、慣れてくると空を自由に飛びまわる感覚や、重力を操作して敵を攻撃するアクションが病みつきになってくるのだ。
細部まで作りこまれた独特なタッチのグラフィックも特徴のひとつだ。そして、可愛らしい容姿の主人公と魅力的なストーリーによって、プレイヤーはあっという間に本作の世界に引き込まれていく。
それでは、名作ホラーゲーム『SIREN』シリーズのディレクター、外山圭一郎氏が手掛けた本作の世界をじっくり紹介していこう。
本作の舞台は、巨大な円柱の周囲を取り囲むように築かれた空中都市「ヘキサヴィル」。この都市は現在、「重力嵐」の脅威によって壊滅の危機に瀕していた。住処を失い、街中をさまよう人々が増え始めたヘキサヴィルの一角で、記憶を失った少女「グラビティ・キトゥン」が目を覚ます。
「重力猫ダスティ」と出会うことで重力使いとなったキトゥンは、街を壊滅の危機に陥れる重力嵐と、謎の怪物ネヴィに立ち向かい、嵐に奪われた街を奪還するために奔走する。そして、もう1人の重力使い「クロウ」をはじめ、様々な強敵との戦いを経て、強く成長し、やがて街を狙う脅威の正体と、自身の失われた記憶の謎に迫っていく……というのが主なストーリーだ。ストーリーパートや街の人々との会話は、マンガ風のコマで語られていく。
基本的な操作は、アナログキーで移動、[×]ボタンでジャンプ、[□]ボタンでキック(ボタン連打でコンボ)、タッチスクリーンをフリックすることで回避アクション。そのほか、方向キーの上で主観切り替え、方向キーの下でカメラ(視点)リセットが可能だ。
そして、本作の特徴である「重力アクション」。[R]ボタンで無重力浮遊で、[L]ボタンで通常の重力に戻すことができる。また、無重力浮遊中に[R]ボタンまたは[×]ボタンを押すと、「重力チェンジ」が可能だ。この重力チェンジは目標マークが表示されている方向に重力が働く能力。この能力を使いこなすことが、ゲーム攻略のポイントと言える。
ちなみに、重力アクション中は、画面左上に表示された「重力エナジーゲージ」が消費されていく。このゲージがゼロになると、通常の重力に戻るので、ゼロになる前に地面に足場がある場所に降り立ち、ゲージを回復しよう。
そのほか、無重力浮遊中または重力チェンジ中に[×]ボタンを押し続けると「高速落下」となる。
360度どこまでもゆける自由度、重力を操る新感覚のアクション。『GRAVITY DAZE』の更なる魅力は後編にて――続きを読む