2月17日、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(略称:CESA)は、日経BP社との共催で「東京ゲームショウ2012」を2012年9月20日から23日までの4日間、幕張メッセで開催することを発表した。それに伴い、同日都内で開催と昨年の東京ゲームショウに関する結果を発表する記者会見を行った。

9月20日と21日はビジネス関係者およびプレス関係者のみのビジネスデイ、9月22日と23日が一般公開日となりいずれも午前10時~午後5時までの開催を予定している。来場予定者数は19万5千人。予定出展社数は180社で、入場料は中学生以上の一般が前売りで1000円、当日で1200円、小学生以下は入場無料となっている。

「東京ゲームショウ2012」の開催を発表

2012年のテーマは「GAMEで笑顔がつながっていく。」記者会見では、CESAの和田洋一会長(スクウェア・エニックス代表取締役社長)が「ソーシャルゲームというのが1端末だけの特殊な現象であるとか、ゲームの1ジャンルの特殊な現象ではなく、これはすべてのゲームについて、すべてのプラットフォームにおいて適用できる新しいビジネスモデルになってきている。今年はその大きな分岐点になるゲームショウになると思っています」と語り、同じく共催である日経BPの長田公平社長も「ゲーム業界が大きく変わってきている。パッケージにした売り切りから、アイテム課金や月額課金などネットワークを活用した新しいビジネスモデルが台頭してきています。これによってこれまで家庭用ゲーム機が流行していなかった国や地域でも、新たなマーケットが立ち上がるのではないかと思っています」とゲーム業界のビジネスモデルが変化してきていると語った。

CESAの和田洋一会長(スクウェア・エニックス代表取締役社長)

日経BPの長田公平社長

アジア圏内でのビジネス拡大、B to Bの強化などが行われる予定となっているが、気になる一般来場者向けとしては、「公式動画配信チャンネル」を開設。主催者企画、出展ブースのステージプログラムなどをライブ配信する。このほか、アジアのゲームトッププレイヤーを集めたゲームイベント「アジア e-Sports 選手権(仮称)」、オンラインゲームからブラウザゲームまでPCゲームを紹介する「PCゲームコーナー」、スマートフォンなどモバイル端末向けゲームとソーシャルゲームに注目した「スマートフォンゲームコーナー / ソーシャルゲームコーナー」の新設、毎年混雑していた「コスプレ専用エリア」を拡充し、ゲームファンとコスプレイヤーの双方が、いままで以上に楽しめる環境を整備する予定だという。

公式動画配信チャンネルを開設

スマートフォンやソーシャルゲームに注目したコーナー、コスプレ専用エリアの拡充も発表

このほか、「日本ゲーム大賞2012 発表受賞式」も会場内のイベントステージで開催。9月20日には経済産業大臣賞、年間作品部門の発表、22日にはアマチュア部門、23日にはフューチャー部門の発表が行われる予定だ。

会場内では日本ゲーム大賞2012発表受賞式も行われる

また、2011年の「東京ゲームショウ」の結果は、22万2,668人と史上最多となる来場者を記録(ビジネスデイ:5万2,673人、一般公開日:16万9,995人)。2010年に引き続き、2年連続で20万人超の来場者数を達成している。出展社数は193社と歴代4位、出展タイトル数は736と歴代3位となった。また、海外出店国は15カ国と毎年増えているという。なお、アンケートの結果、今後注力したいゲームプラットフォームはスマートフォンが1位、PlayStation(R)Vitaが2位と携帯デバイスへの期待度が高いことがわかる。

海外からの来場者、出店企業も増えている

今後注力したいゲームプラットフォームは携帯デバイスが中心

2012年の東京ゲームショウはFacebookやTwitterなどSNSでのプロモーションにも力を入れるという。最新の情報が気になる人はチェックしてみるといいだろう。

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