札幌市は3月1日、市営地下鉄南北線で活躍してきた3000形が間もなく引退するのを受け、「さよなら3000形」共通ウィズユーカードを発売する。
3000形は南北線の2代目の形式で、北24条~麻生(あさぶ)間が延長開業した1978年にデビューした。以来、30年以上にわたり親しまれ、南北線利用者にとって、「緑色の乗車位置の車両」としても印象に残る車両だった。
しかし老朽化が進んでいることに加え、南北線では2013年までをめどに可動式ホーム柵(ホームドア)の設置を進めており、3000形とはドアの配置が異なることから、5000形の新型車両によって置き換えられることに。3000形は今年3月をもって引退するとのこと。
これにともない発売される共通ウィズユーカードでは、3000形の外観もさることながら、「さよなら、3000形」の文字が際立つデザインに。同車両がデビューした年「1978」と、引退の年「2012」も記されている。
「さよなら3000形」共通ウィズユーカードは、札幌市交通局各定期券発売所にて5,000枚限定で発売され、札幌市外の希望者に向けて郵送も行うとのこと。ただし売り切れ次第、販売終了となる。価格は1,000円で、利用可能額は1,100円。
なお、共通ウィズユーカードは札幌市の地下鉄と市電のほか、ジェイ・アール北海道バス、じょうてつバス、中央バスも利用可能。乗り継ぎ割引も適用される。