スズキは14日、軽乗用車「MRワゴン」をベースに、同社の低燃費化技術を導入した追加機種「MRワゴン エコ」を発売した。「ECO-L」と「ECO-X」というグレードが用意され、価格は112万1,400円から131万400円。
同車は、「アルト エコ」にも採用された低燃費化技術を取り入れることで、燃費性能を進化させた追加機種。これまで設定していた「MRワゴン X アイドリングストップ」と比較した場合、JC08モード走行で3.0km/Lの向上を果たし、27.2km/Lの低燃費を実現している。
具体的には、新世代R06A型エンジンおよび副変速機構付CVTに、摩擦抵抗(フリクション)を低減するなどの効率を高める改良が施されたほか、エンジンとCVTの協調制御をより細かく行うことで、パワートレイン全体での燃費性能も向上。
停車時に加えて、ブレーキを踏んで時速9km以下になるとエンジンが停止する、新アイドリングストップシステムを採用。アイドリングストップ可能な状態になると点灯するアイドリングストップランプや、アイドリングストップ中にハンドルや専用スイッチを操作するとエンジンが再始動する機能も追加されている。
フロントハブ一体構造車軸ベアリングの採用や、リヤ車軸ベアリングの構造見直し、転がり抵抗を低減したタイヤの採用など、足回り部品の改良により走行抵抗の低減も行われている。
エンジンは0.66L DOHC 吸排気VVTを搭載し、変速機はCVTを採用、駆動方式は2WD(前輪駆動)となっている。乗車定員は4名。