9日より開催されているカメラの展示会「CP+2012」。ソニーブースでまず目を惹くのは、レンズ交換式カメラシステム「α」シリーズのプレゼンテーション。一眼レフカメラ「α77」「α65」に加え、順調にラインナップを増やし、名実ともにAPS-Cサイズセンサー搭載ミラーレスのスタンダードとなった「NEX」シリーズと、その対応レンズをやアクセサリーがずらりと並ぶさまは壮観の一言だ。
華やかな絵画調アートを強く意識したステージでは、まるで絵画の一部かと見紛うような美しい女性モデルを被写体に、気になる「α」製品を自由に手に取って操作、試写できる。「α」の大きなアドバンテージである高精度なAF追従性や軽快なシャッターレスポンスが良好なライティングの下で確認できるのが嬉しい。先頃のタイ洪水の影響で発売が延期されていた「NEX-7」の実機も用意されており、心ゆくまで試すことができる。
待望の「NEX-7」。XGAの有機ELファインダーをぜひ覗いてみよう |
αマウント一眼レフシステムの現行フラッグシップ、「α77」も試写可能。「Carl Zeiss Distagon T* 24mm F2 ZA SSM"を装着した機体も用意されている |
映像製作者垂涎! スーパー35mm相当"Exmor"CMOSイメージセンサーを搭載したデジタルシネマカムコーダー「PMW-F3」も操作できる |
ハンディカム「HDR-PJ760V」など、新製品に搭載された空間光学手ブレ補正のデモ。カメラは同じように揺れているのに、新型機の映像はピタリと止まって見える! |
コンパクト機「Cyber-shot(サイバーショット)」シリーズでの注目株は、近日発売予定の新製品「DSC-TX300V」。タッチパネルやGPS、そしてWi-Fi対応ワイヤレス通信機能を装備。スマートフォンやタブレットからDSC-TX300Vにアクセスし、撮影した写真を閲覧できるのだ。もちろん、DSC-TX300Vからスマートフォンやタブレットに転送(コピー)することもできる。
スマートフォン側に「PlayMemories Mobile」(Android・iOS対応、2012年3月よりダウンロード提供開始)をインストールしておくと、転送がより簡単になるだけでなく、SNSなどへの写真アップロードも手軽におこなえるようになる。
この「PlayMemories」は、さまざまなソニー製品をネットワークで接続し、写真や映像などのユーザー作品を整理・鑑賞・活用するための新しいプラットフォームになるとのことで、そのプレゼンテーションにも大きくスペースが割かれている。
上記モバイルアプリのほか、PC用の「PlayMemories Home」やプレイステーション3専用ソフトウェア「PlayMemories Studio」、5GB無料のクラウドサービス「PlayMemories Online」としても提供されていく予定だ。なお、オンラインサービスの開始時期は2012年春が予定されている。
「PlayMemories Studio」のデモ。PS VitaやPSPからネットワークを介して、PS3の中の写真や動画にアクセス。検索や再生はもちろん、動画編集も行える |
スマートフォンから「PlayMemories Mobile」を介してDSC-TX300V内部の画像にアクセスしている状態。Wi-Fiで接続しているが、インターネットを介しているわけではなく、1対1で接続している |
明るさが最大20ルーメンとなり、100型サイズでの投影に対応した新プロジェクター搭載ハンディカム「HDR-PJ760V」もいち早く体験できる |
フルHDの約4倍の解像度を持つ4Kモニターで「α」シリーズの高解像度をアピール |