米Appleが3月の第1週にもスペシャルイベントを開催する計画であると、米All Things Digitalが2月9日(現地時間)に報じている。テーマはおそらく「iPad 3」に関するもので、場所は定番になりつつある米カリフォルニア州サンフランシスコのYerba Buena Center for the Artsになる可能性が高いという。

現行のiPad 2

この件はAll Things DigitalのJohn Paczkowski氏が関係者の話として報じている。現行モデルにあたるiPad 2もやはり昨年2011年の3月2日にYerba Buena Center for the Artsで発表され、翌週の11日から日本を除く主要地域での販売がスタートしている。もし「iPad 3」(仮称である点に注意)が同時期に発表されるのであれば、それはかなり近いタイミングで製品の販売がスタートすることを意味する。Appleは通常、イベント開催日の1週間ないし10日ほど前に招待状を発送するため、2月後半の同社の動向に注目しておくといいだろう。

なお、2月29日にはバルセロナで開催されるMWC 2012においてMicrosoftがWindow on ARM (WOM)を含むWindows 8 Consumer Previewの発表を予定しているほか、3月第2週にはサンフランシスコの同会場近くでGDCというゲーム開発者系カンファレンスが開催される。偶然かもしれないが、注目イベントが目白押しの期間となりそうだ。

なおiPad 3がどのような製品なのかについての噂は、昨日のレポートを参照してもらうといいだろう。内部構造の変更でバッテリ容量が増える可能性があること、2,048×1,536ピクセルのRetinaディスプレイを搭載する可能性があること、そしてディスプレイ解像度のアップによってGPU強化が行われる可能性があることが指摘されている。

特にディスプレイについては、同解像度のディスプレイパネルをシャープが供給しているという話のほか、New York TimesがあるApple社員の「本質的にサイズや形状はiPad 2と一緒だが、内部的な改良と"本当に驚嘆すべき"スクリーンを備えている」というコメントを伝えており、Retinaディスプレイの搭載はかなり確度の高い情報としてあちこちで伝えられている。パネル供給元の1社であるシャープは、特に需要の大きい中小型パネルの「IGZO」を積極的に外販していく方針を打ち出しており、Appleがその1社として提携を発表したと伝えられている。iPad 3で実際に同パネルが採用されるかは不明だが、もう1つの動きとしてウォッチしておきたい。

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