奥田英朗による発行部数約30万部突破の人気小説を原作とした映画『ガール』の完成報告パーティーが7日都内で行われ、女優の香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏、そして深川栄洋監督が出席した。
昨年11月に妊娠を発表した麻生は、ママとしての実感を聞かれると「無事に生まれてきてくれることだけを願って、という感じ」と柔和な表情で「映画公開時に舞台挨拶に立てない可能性があって、申し訳ない気持ちです」と第一子出産に準備万端の様子だった。
同作は、5つの短編からなる原作の中から、「ヒロくん」「ガール」「ワーキング・マザー」「ひと回り」を再構成して映画化。主人公で独身の滝川由紀子を香里奈、夫あり子供なしの武田聖子を麻生、独身の小坂容子を吉瀬、シングルマザーの平井孝子を板谷がそれぞれ演じ、勤務先も取りまく環境も違う4人の女性たちの人生や友情を描く。そのほか、向井理や上地雄輔、要潤、林遣都、檀れい、加藤ローサが脇を固める。
4人の中で唯一シングルの香里奈は、麻生をはじめ、檀の結婚や加藤のおめでたなど本作のキャストたちに幸せが訪れていることを聞かれると「皆さんのおめでたいことが続いて女として嬉しく思う部分と、『ガール』という映画の中で自分自身がガールじゃないなと感じた」とションボリ。結婚については「焦っていない」という香里奈だが「子供は三人くらいいたら楽しいだろうなと思うし、憧れはありますね」と本音を覗かせた。
女性の物語を女性の脚本で撮った深川監督は香里奈から「一番女性らしかった」と言われたそう。「自分が男性ということもあるけれど、脚本家の篠崎絵里子さんが見ているものと、役者さんが体現するものに教わっていく部分が多かった」と撮影を振り返り、「ジャズのセッションのように、一瞬一瞬を楽しんで撮りました」と手応えを語っていた。
映画『ガール』は5月26日より全国東宝系にて公開。