キヤノンは10日、デジタルカメラ「PowerShot」シリーズの新モデル「PowerShot A3400 IS」「PowerShot A2300」「PowerShot A810」を発表した。発売はA3400 ISとA2300が3月上旬、A810が4月上旬を予定しており、いずれも価格はオープン。推定市場価格はA3400 ISが18,000円前後、A2300とA810が13,000円前後となる見込みだ。
「PowerShot A」シリーズ初となるタッチパネル搭載機「A3400 IS」
PowerShot A3400 ISは、「PowerShot A」シリーズとして初めてタッチパネルを搭載したモデル。「A」シリーズにエントリーユーザーが多いことに配慮し、より直感的に操作を行えるようにした。
また、使用時・撮影時のギモンを解決するため、ヘルプボタン(「?」ボタン)を新たに搭載した。使いたい機能や被写体をどう撮れば効果的なのかなど、操作に迷った際にこのボタンを押すと、どのボタンを押すとどの機能が使えるかのメッセージがモニターに表示されるようになっている。
主な仕様は、撮像素子が有効約1,600万画素の1/2.3型CCDで、動画の記録画素数が1,280×720ドット、レンズが焦点距離28~140mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF2.8~F6.9、対応感度がISO100~ISO1600(ローライトモード時はISO6400まで)。手ブレ補正は光学式を搭載する。背面のモニターは約23万ドット・3型の液晶方式で、記録可能なメディアはSD/SDHC/SDXCカード。バッテリーはリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は約180枚だ。
サイズはW94.4×D21.3×H56.3mm、重量は本体のみで約125g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約141gとなっている。
状況に応じた処理を実行するデジタルIS搭載「PowerShot A2300」
PowerShot A2300は、新開発のブレ補正機能「デジタルIS」を搭載するエントリー向けモデル。デジタルISは、フレーム中の主被写体を判別して、最適なブレ補正処理を実行するというものだ。主被写体が人物撮影ならブレ軽減処理を、人物以外で動きが速くなければ3枚連写して合成、動きが速ければ3枚連写した中からブレの少ない1枚を記録、という処理が行われる。
また、A3400 ISと同様に初心者向けのヘルプボタンも搭載されている。
その他の主な仕様は、撮像素子が有効約1,600万画素の1/2.3型CCDで、動画の記録画素数が1,280×720ドット、レンズが焦点距離28~140mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF2.8~F6.9、対応感度がISO100~ISO1600(ローライトモード時はISO6400まで)。背面のモニターは約23万ドット・2.7型の液晶方式で、記録可能なメディアはSD/SDHC/SDXCカード。バッテリーはリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は約210枚だ。
サイズはW94.4×D20.1×H54.2mm、重量は本体のみで約109g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約125gとなっている。
単3形電池が利用可能な「PowerShot A810」
PowerShot A810は、A2300と同等の機能を搭載しつつ、単3形電池×2本で動作するモデル。A2300と同じように、主被写体を判別して最適なブレ対策を適用するデジタルISを搭載するほか、ヘルプボタンも備えている。
主な仕様は、撮像素子が有効約1,600万画素の1/2.3型CCDで、動画の記録画素数が1,280×720ドット、レンズが焦点距離28~140mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF2.8~F6.9、対応感度がISO100~ISO1600(ローライトモード時はISO6400まで)。背面のモニターは約23万ドット・3型の液晶方式で、記録可能なメディアはSD/SDHC/SDXCカード。CIPA準拠の撮影可能枚数は、単3形アルカリ乾電池×2本使用時で約220枚、単3形ニッケル水素電池×2本使用時で約500枚だ。
サイズはW94.7×D29.8×H61.3mm、重量は本体のみで約123g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約171gとなっている。