Mozillaは、「Firefox 10」と同時に「Thunderbird 10」をリリースした。本稿では、新機能の紹介とともに、ThunderbirdのConfirm-Addressアドオンを紹介したい。まずは、Thunderbird 10の新機能や修正であるが、以下になる。
- Web検索機能の追加
- メッセージ検索機能を改良
- メッセージの下書き保存に関するいくつかの問題を修正
- その他さまざまなバックエンドの修正
アップデートの方法は、メニューの[ヘルプ]→[Thunderbirdについて]から[ダウンロードした更新を適用]をクリックする。
アップデート後にThunderbird 10を起動したところが、図2である
ユーザーインタフェースには、大きな変更はない。Web検索機能は、メッセージに書かれている言葉を選択して右クリックし、[次の語句でWeb検索:]が使える(図3)。
検索結果は、新しいタブで表示される(図4)。
左に並ぶアイコンで、検索エンジンを選択することもできる。今回のバージョンアップで対応したセキュリティ問題は、以下の通りである。
- 不正に埋め込まれたXSLTスタイルシートによるクラッシュ[最高]
- Ogg Vorbisファイルデコード時の潜在的なメモリ破壊[最高]
- アイコン画像のエンコード時に追加される未初期化メモリによる情報の誤表示[高]
- 信頼できないオブジェクトを呼び出したフレームスクリプトがセキュリティチェックを迂回する[最高]
- nsDOMAttributeの子ノードを削除後も参照できてしまう[最高]
- iframe要素がname属性を通じて他ドメインから置き換えられる[高]
- さまざまなメモリ安全性の問題(rv:10.0/1.9.2.26)[最高]
セキュリティアップデートも含まれているので、すみやかにアップデートを行おう。また、Firefox同様にThunderbirdも延長サポート版(ESR:Extend Support Release)がリリースされた。1年間、新機能は追加されず、安定性の向上やセキュリティ対策が施される。企業内などでは、こちらの普及も進むであろう。