富士フイルムは2月1日、デジタルカメラ「FinePix Z1000EXR」を発表した。発売日は2月18日で、価格はオープン。推定市場価格は3万円前後となる見込みだ。

カラーは女性ユーザーを意識し、ピンク、ジェイドグリーン、シャンパンゴールド、ホワイトの4色をラインナップ

無線LAN(Wi-Fi)接続に対応したモデルで、撮影した画像をスマートフォンやタブレット端末に転送できる「スマートフォン送信機能」を新たに搭載した。同機能の利用には、スマートフォン・タブレット端末側で専用アプリ「FUJIFILM Photo Receiver」をダウンロードする必要があるが、転送された画像を「Facebook」や「mixi」などのSNSへ手軽にアップロードできる。なお、高速赤外線通信規格「IrSimple/IrSS」も搭載しているので、同規格対応の携帯電話などにも画像送信が可能だ。

Wi-Fi接続により、撮影した画像をスマートフォンへワイヤレスで転送できる

撮像素子は「高感度・低ノイズ優先」「ダイナミックレンジ優先」「高解像度優先」の3つの撮像方式を切り替えて撮影できる「EXR CMOS センサー」を搭載。ISO3200以上で撮影する際のノイズを、従来モデル「FinePix Z950EXR」より約30%低減した。同時発表の「FinePix F770EXR」と同様に、撮影条件に応じて最適な設定を適用する「プレミアム EXR AUTO」は、適用される撮影条件に三脚使用時の夜景撮影が加わり、従来の99パターンから103パターンへの対応が可能となっている。また、人物の顔を検出してピントを合わせる「顔キレイナビ」も、新たに下や横向きの顔にも対応した。

また、ワンランク上の写真を撮る機能として、高感度で連写した4枚の画像を合成してブレを補正する「インテリジェントブレ防止」モードや、自分撮りの際にフレームアウトしていないかをチェックするためにレンズ横に「自分撮りミラー」などを搭載。

主な仕様は、撮像素子が有効1,600万画素の1/2型EXR CMOSセンサーで、動画の記録画素数が最大1,920×1,080ドット、レンズが焦点距離28~140mm相当(35mmフィルム換算時)の5倍ズームで、画質劣化を抑えた超解像ズームが10倍までとなっている。レンズの開放F値はF3.9~F4.9、対応感度はISO100~ISO6400(ISO6400時は画像サイズに制限あり)、背面のモニターは約46万ドット・3.5型ワイドのタッチパネル液晶、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードと内蔵メモリ(約62MB)だ。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約220枚。

サイズはW102.1×D18.3×H59.7mm(突起部を含まず)、重量は本体のみで約141g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約157gとなっている。

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