調査会社の米Forrester Researchは1月26日(現地時間)、欧米を拠点にする1万人のITワーカーと3350人のITハードウェア導入決定権を持つ人物らを対象にした調査で、21%以上のユーザーがApple製品を利用しているというレポートを発表した。
この件についてはZDNetなどが詳しく報じている。それによれば、企業におけるAppleデバイスの利用率はiPhoneが11%、iPadが9%、Macが8%。このうち6%が複数のデバイスを重複して所有しているといい、最終的には21%という全体の利用率になる。今回の調査を担当したForresterのFrank Gillett氏は、そのポイントについて「iOSやMacの企業内でのサポートがどれだけあるのか」という点を挙げているが、特にiPhoneについては企業内での公式サポート率が年々上昇しており、2012年時点で55%と、すでに企業導入向けデバイスとして一定の評価を得ていることがわかる。
MacやiPadについても3割以上の企業がすでに(最低でも)部分サポートを表明しており、今後サポート計画やIT部門、従業員の関心の有無までを含めると、Macで6割超、iPadで8割超の企業が何らかの形でApple製品をサポートする可能性があることがわかる。ZDNetの抽出したデータで面白いのは、ディレクター以上の権限を持つ従業員でApple製品を利用している比率が41%と高いことで、すでにApple製品自体のプレゼンスが上層部で高いことがわかる。これは意志決定でも有利に働くとみられ、今後の推移に興味が出てくるところだ。